先日のIMMERSIVE JOURNEYが良かったので、更に古代エジプト気分に浸ろうと、ミステリー・オブ・ツタンカーメン ~体感型古代エジプト展~へ行ってきました。

 

 

 結論から言うと、我が家的には「惜しい」展覧会でした。コンセプトはいいんだけど、「惜しい」。

 

 まず展示品はすべてレプリカ。「世界に3セットしかないスーパーレプリカ」だそうですが、スーパーだろうがハイパーだろうがレプリカはレプリカ。本物志向の人には響かないでしょう。

 

 でもわたしはレプリカでもそんなに気にしないタイプ。レプリカにはレプリカなりの良さがあって、それは気軽に扱えるということ。公式サイトによれば「古代エジプトの体験型展示」とのことだったので、展示品に触れたり、玉座に座ったり、棺に横たわってみたりできるのかな、と期待して行ったのです。貴重な考古学上の発見に万一のことがあってはならないけれど、同じものが世界に3セットもあるんだもの。

 

 ところが実際は展示物の周りにはロープが張られ、触るのは一切禁止。本物と変わらない扱いで、どこが体験型なんだか・・・。 

 

 

こういう椅子に実際に座れるなら「体感型」になると思うんですが、展示エリアにはロープが張ってあり、座るどころか、触れることもできない。

 

 どのみち「見るだけ」なら、わたしだって本物がいい。レプリカと本物の区別がつかなくても「おお、これが3000年以上も眠っていたファラオの棺か~」と思うだけで感動できるじゃないですか。でも模造品に感動もへったくれもない。本物ならではの感動も、模造品ならではのお手軽体験もないという、まことに残念な展覧会でございました。

 

 

 「レプリカを見るだけ」という展示方法は残念でしたが、展示の内容は興味深かったです。古代エジプト全般ではなく、ツタンカーメンだけに焦点を当てたところが分かりやすかった。

 

ツタンカーメンはさぞかし気苦労の多い人生だったことでしょう。先王アメンホテプ4世は大胆な宗教改革を行い、それが成功しないまま死んでしまった。齢8歳で王位を引き継いだ少年は先王の改革を白紙に戻した。おそらく自分の判断ではなく、周囲の圧力でそうせざるを得なかったのでしょう。

 

あどけなさの残る有名な黄金のマスク。

 

 ツタンカーメンの棺はマトリョーシカ状。箱型の棺が五層の入れ子になっていて、更にその中に人型の棺が3層の入れ子になっていたらしい。

 


 

棺の置かれた小部屋。

 
 館内を出たところには、お土産コーナーもありました。面白かったのはこれ:
ピラミッドやミイラをハンマーで叩いて壊すと中にフィギュアが入っているのだそう。
 
フィギュアは4種類。どれが入っているかは分からない。「発掘」と称してモノをハンマーで叩き壊すというワイルドさが、さすが輸入品🤣 こういうものを面白がって売るスピリッツはあるのに、なんで模造品を後生大事に展示するんだろう??

 

今回のコーデ

 

 ブラウス:Te Chichi

 スカート:Rope Picnic

 サンダル:Pansy

 バッグ:Lesportsac

【色番】P377 トロピカルズー(Tropical Zoo)
【型番】7562 スモールクレオクロスボディ(Small Creo Crossbody Hobo)

 

ひたすらバッグが主役のコーデ^^

 

 

 先日行ったイマーシブ・ジャーニーはただの映像で、実在しないにも関わらず、体験感が味わえました。ツタンカーメン展で船の模型を見たとき、夫と「あ、こういう船、乗ったよね」と思わずハモったほど。ただの映像なのに、二人とも実際に乗った気分になっていたんですね。
 
イマーシブ・ジャーニーで乗ったみたいな船。
 
 ツタンカーメン展は逆に、モノはあるけど体験感はなし。この違いが面白いなと思いました。両方行ったことでより楽しめた気がします。
 
 ツタンカーメン展は、イマーシブ・ジャーニーのある横浜東口のアソビルから徒歩12~13分くらいなので、同日で両方行くことも可能です。