ヒースガルドに来て少し経ったが、街中と宵闇区の違いに驚く。
やっぱりあそこは落ち着かないな……ただでさえ今日は霧が出ていて見づらかった。
3秒ルールで切り抜けようとしたが、失敗。
まぁ、人にぶつからなかっただけ良かったか。
悪い人じゃなくて、助かった。もしアッチな奴だったら……
わたしの魔性の血がもっと色濃かったら、あんな場所でも怖くないのかな。
そしてお金に困ることも無かったろう。
目下、金欠。
「テメェみたいのが生きてくには剣を握るか、股を開くかしかねぇぞ」
いつか言われたじじいの言葉を思い出す。
剣は既に握っている。とすると。……おぞましい。
仕事を選んでいる場合じゃあなくなってきたな。またギルドに通い詰めるか。