夕暮れ時
橋のところであなたとサヨナラした
くれて行く街はオレンジ色にそまってた
暗くなるまで
あなたの影を見送った
土日にはあなたに連絡できない
あなたの家庭は壊したくない
会えない日には
あなたと一緒に歩いた道を
散歩する
あなたのいない右側は
風が吹くだけ
街にあかりが灯りはじめた
あなたもあの中のひとつのあかりに
帰るのでしょう
あなたのいないあかりに
私も帰るのです
土日はあなたに
会いたくて会いたくて
あなたのくれたルージュをつけて
ひとりさみしくお化粧するのよ
かがみにうつった私の姿
さみしそうなうれいをただよわせて
あなたのくれたワンピースを
ひとり 着てみるのよ
あなたに包まれて
ひとりの時間を過ごすのよ
誰にも言えない秘め事を
今日もひとりでかかえてて
早めの晩御飯をたべるのよ
誰もいないあかりの中で
肉じゃがからはゆげがでている
あなたはいつも
私の手料理を食べて
おうちでも二度目の夕飯を食べるのよ
どちらにもいい顔をして
都合の良い女だと
自分でもそう思う
あなたにとっての私は
どれくらい大切なの
ききたい
でもきくのがこわい
あのマンションのあかりの
どれかひとつがあなたの家庭
あなたは憎たらしい
ズルいひと