将棋とネットの相性
将棋とネットとの相性はとても良い。おかげで、今でも将棋は子どもや若い人にも楽しんでもらえているのだと思う。昔は将棋の情報を得る手段と言えば、新聞の将棋欄や専門の雑誌だった。しかし、そういった紙媒体では、ある制約がある。それは紙面が限られているということだ。難しい将棋になれば、解説するべき点はたくさんある。しかし、記事を載せるスペースは限られているので、解説はポイントだけを説明するだけになってしまう。その点、ネットは違う。現在のタイトル戦の中継を見ると、一手ごとに膨大な量の解説がある。ある棋士がこういう手を指摘しただとか、驚きの一手が出た時の控室の反応など、臨場感があって読んでいるだけで面白い。さらには将棋の内容からは離れて、棋士の注文した食事やおやつが写真入りでブログで紹介されていたりもする。こういうものが楽しみで将棋を観ている人も多いらしい。そして、文字や写真だけではなく、ニコニコ動画などで生中継まである。対局室の様子や解説がリアルタイムで動画で楽しめるのだ。ファンにとってはたまらない。このように、将棋とネットは相性が良い。将棋界はネットをうまく活用している。今後も将棋とネットから目が離せない。