2009年9月23日は、シルバーウィーク5連休の最後の日でした。
私はこの日を一生忘れることができません。
午前11時30分、愛猫のクルルは私の腕の中で最後の時間を迎えようとしています。
息をする感覚が段々と長くなっていきます。
これがクルルの最後の呼吸かもしれない、何度も何度も思いました。
でも、クルルはまだ私と一緒に居てくれる為に、また一つ呼吸をしてくれました。
私は泣きながらクルルに、「お願いだからいかないで欲しいよ」と言いました。
クルルはそれに応えてくれる為に、苦しい中息をしてくれました。
でもそれは、私の勝手なお願いの為にクルルを苦しめているだけだと思いました。
私は最後に、「クルル今まで本当にありがとう。もう頑張らなくても大丈夫だからね」と話し掛けました。
しばらくすると、まるでロウソクの火がひとつひとつ消えていくようにクルルの体から力が抜けていくのが、私の腕に伝わってきました。
大きな息をひとつしたあと、クルルは二度と動かなくなりました。
今、クルルの命の火が消えたことに、私は気付きました。
クルルの体にはまだ温もりがあります。
動かないクルルを抱きながら泣きました。
5分前は息をしていたのに...。
10分前は生きていたのに...。
今朝は少しだけどご飯食べたのに...。
昨日はみんなと昼寝していたのに...。
毎日のようにクルルを抱っこしたのに、12年一緒だったから、きっと今まで何万回もだね...でも、まだ足らなかったよ。
もっともっと、クルルを抱っこしておけばよかった...。
可愛い姿でいつも家の中を明るくしてくれて、本当にありがとう...クルル。
今まで病気で苦しかった分、天国でゆっくり休んで...そしてまたいつか戻っておいでね。