
作家の桐島洋子さんのインタビューの新聞の切り抜き
力を抜くコツ 波に学ぶ
という記事です


最後の方の
最初は波との戦いで、おびえて逃げたり、
ガッと身構えたりしていると波は険しい形相で襲いかかってきて
、その度にたたきのめされていた。
あるときあまりにも大きな波にあきらめて、
『もうなるようになれ』
と身を任せていたら、すーっと抱き上げてそのままゆっくり
持ちおろしてくれた。
以来、人生の一大事には、まなじりを決して挑むのではなく、
フワッとお任せする癖がついた。
力を抜くコツを波から教わったわけね。
ってところが
なるほどって感じでした
ガツガツ頑張ってるだけでは
結果上手く行かない事も
有ります
何事もバランスが大事だと思います
とてもいい事を言ってるなと思いました
なんでこんな記事の切り抜きを持っているかというと
自分にも何となくそういう時期がありまして
その時期に仕事で出会ったご年配の方から
その方から『はいこれ!』
って頂いた記事なんです
色々頑張っていたつもりだったんですが
その方からするとちょっと力みすぎていたのが
見え見えだったんでしょうかw
何となく悟られてしまった様な感覚だったのを
覚えています
この方とは、
何回かプライベートでもお呼ばれされお会いし
色々話しをさせてもらう機会がありました
意外な共通点がありましてその方のお母様と
自分の母方の祖母が出た女学校が
一緒だったりしたのでした
以下○○さんと呼ばせてもらいますが
○○さんには大変色々なお話をさせて頂きました
ピアノの先生をなさっている方だったので
自分も少々かじっていたため、久しぶりに
基礎を教わって本当に簡単な曲ですが
一緒にセッションさせてもらったりもしました
『これ私行けないから行って来たらどうかしら』
って言ってオペラのチケットをペアを頂き
人生初のオペラ鑑賞をさせて頂く機会を
与えて下さったのも○○さん
ペアでもらったんですけど日にちがあまり無かったので
結局一人で鑑賞に出かけました
行ったのは上野の東京文化会館です
その時行ったのがこれ

これ余ったチケットw
36000円無駄にしてすいませんw

東京文化会館は駅前で
公演開始30分前についたんですが
なんて言うか客層って言うんですかね
高貴な方達ばかりでね
先に入るのは少しためらってしまって
ぎりぎりまで駅前で時間つぶしてました
いざ中に入るとどこぞの晩餐会ですかいって感じの
雰囲気で俺こんなとこいていいのか?って感じでしたw
周りを見ればみんなデヴィ夫人みたいな雰囲気の人
達ばかりがプチ社交界をしてました
何となく日本の中枢の人達が集まったって感じの場でした
小泉元総理も前の方の客席にいたみたいでしたよ
後ろのマダムが騒いでましたw
オペラの内容は王様と町娘のフリをして
下町に出かけた王女が身分を偽りながら恋に落ちて
実は王女でした~!って言う話しだったんですけど
そんな内容よりすごい人達が集まると
こんな空気感になるんだなっという
すごい経験をさせて頂きました
自分ではナカナカ行かない場所ですし
初めてだったので余計そう感じましたけど
そんな事もあり
色々お世話になりました
なんて言うか話していると全てお見通しって感じで
色々相談にものって頂きました
ほんと感謝してます
昭和20年頃、○○さんはまだ3歳のとき満州から
命からがら逃げてきた方の様で
うちの祖母も満州に住んでいましたから
何となく不思議な縁を感じる興味深い話などを
色々聞く事が出来ました
○○さんのお母さんという方がまたすばらしい方でいらして
この方のお母さんのお父さんはハワイの浄土院の住職さん
カメハメハ公園にはこの方の碑が建っているみたいです
そんな境遇に育ったお母様は『書』を嗜んでいらした方
それは並な書道とはまるで違う自分にはとても真似出来ない
繊細な表現の世界です
そしてお父さんにあたる方はお医学の道を進まれた方
昭和14年頃満州にてマラリア・再帰熱・アメーバ赤痢などの研究を
なさっていた方だそうで主に伝染病と寄生虫の研究に没頭していた方
だと聞きました
昭和22年頃日本に帰って来てからは、内科の診療所をやりながら
日々寄生虫の研究をなさっていた様です
そして○○さんから
こんなモノを頂きました

少々○○さんのご両親のお話をさせて頂きますと
○○さんのお父様は水彩画もやっていらしたようで
その水彩画にお母様が書を書き加えるという
コラボレーションの書画集をお知り合いに配る為に
出版されたものです
お父様featuringお母様って感じの合作ですね
この書画集にはお二人の夫婦愛みたいなものと二人の歴史が
水彩画と共に綴られていました
この中の作品を写真に撮って紹介したいと思います
これはお母様が増上寺のご住職である藤井先生に差し上げる為に
完成させたものだそうです

南無阿弥陀仏という名号が1930余り
文字数にして13500余字が書かれているみたいです


水彩画は何十作品も載っているんですが
紹介しきれないのでいくつか紹介します








なんて言うかとても趣味の領域とは思えない作品ばかりで
感動しました本当にお互いで作り上げた画集だと言う事が
すごく伝わって来るものでした
この画集の最後の方には
二人の生い立ちから出版に至るまでの略歴
が書かれているのですが
お父様が生涯を懸けて研究していた寄生虫というものに
触れる事が出来ます
○○さんに聞いた話しによると
戦後などは今の様に清潔な食生活ではない状態もあった様なので
食べ物などについた寄生虫の卵などから割と多くの人が寄生虫を持って
いたらしいのです
今でも野菜などには寄生虫の卵は居るみたいですけど
良く洗わないとやはり寄生してしまいます
今まで寄生虫って言うと小学校のときやったギョウ虫検査wと
漫画の寄生獣って読んだ時ぐらいしかなじみがありませんでした

お父様は内科の診療をしながら世界で初めての寄生虫館を建てたい
と言う事を切に願い洋服もぼろぼろ白衣もぼろぼろになっても新調せず
全ての稼ぎを寄生虫館設立の為の資金として貯めていたそうです
最初は木造の小さな寄生虫館を建て
昭和30年頃コンクリートの2階建ての建物に建て替え
そして32年に財団法人を発足し認可され
自分の全ての私財を投じてついに
(財)目黒寄生虫館を設立されたそうです
お父様は全ての私財を投入し設立した
この目黒寄生虫館を財団法人にしたという事について
こう綴られています
『法人の意味は、私欲を断ちプロに徹する事である』
奥様が父上の教えを守り無欲の行為があり協力してくれたから
設立にまで至ったと
大正12年の関東大震災の時には大いに救援物資を送られた
方の様で本当に人の為に尽力される方なんだと感動しました
自分はこの書画集を頂いた日、家に帰って最初から1ページ1ページ
じっくりと見てこのお二人の世界に没頭してしまった
なにか心を打たれるものがあったので何回も読み返した
終盤にかかり寄生虫博物館の存在を知り行ってみたくなり
早速、翌日目黒まで行き(財)目黒寄生虫館を訪ねた
そこにはホルマリン漬けの魚や寄生虫などが並んでおり
一見、不気味に見えるがとても興味深い場所だった
○○さんと出会って、書画集を頂きその書画集を読みその中で没頭した
ストーリー、この博物館が出来るまでとその思いを知って、動かされ
今ここに居る、なんて言うか導かれて来た様なそんな感じでした
その場所にいるとなんて言うかその人の人生がここにあるんだなって
思うと不気味な魚に寄生した寄生虫やサナダムシの標本などを見ながら
何故かすごい感動してしまった
すげーーなーって
少年の様な気持ちで見入ってしまった
自分も興味を持った事にはのめり込むタイプだったのですが
なんかこういう人生を懸けた集大成を目の前にすると
こういう人生かっけーって純粋に思いました
誰も追いつけないほど加速して人生を全うした人なんだなっと
レベルが違うなっと感銘を受けました
この施設は今は6階建てになっており
3階から上は確か研究室になっているのかな
2階にはギャラリーがあり寄生虫Tシャツやキーホルダー
などのグッズが売っている
財団法人で営利目的ではないので入場料は無料です
しかしみんなのドネーションで資金を運営している
迷わず買ったよ寄生虫Tシャツ
意外と貴重なデザインなので
普段軽めに出かける時は着てますけどね




意外に寄生虫って気持ち悪いというイメージ強いですけど
入場料無料ですし意外と隠れデートスポットして穴場らしいです
まー感動したので
後日○○さんに報告しました
『いや~ぱないっす 寄生虫ぱないっす!思わず行っちゃいました
そんで興奮してTシャツ買っちゃいました!』ってね
(ほんとはこんな口調じゃないけどw)
そしたら
『あら いったの~ どうだった面白かった?ハハハハハハ』って
『いや~なんていうか寄生虫もすごかったけどなんか色々感動しちゃいました』
『あらそう なんか大槻ケンジさんも紹介してくれてましたよ
好きな人は好きみたいですね~ハハハハハハ Tシャツ買っちゃったの?ハハハハハハ』
って言って笑ってましたw
なんて言うかこの財団法人は後世まで引き継がれて行くわけで
世に功績を残して行かれる方って本当に偉大だなと感じました
自分は後世に何を残せるんだろうか・・・
なんて考えさせられました。
そんな(財)目黒寄生虫館のサイトはこちらです
(財)目黒寄生虫館
目黒駅を降りて目黒通りを山手通り方面に
道路の左側の歩道に沿って下って行きます
目黒通りと山手通りが交差する大鳥神社交差点を直進して
1つ目の左折道路の角に目黒寄生虫館があります




画像検索してたらデザインしたのこの人みたい
着させてもらってますw








さあ! ちょっとでも気になったあなた
レッツ!寄生虫ワールド!!
沢山の寄生虫達があなたが来るのを
ホルマリン漬けになって待っていますよ!!!
行ったらちゃんと募金して下さいねw
これを見て行ってくれた人がいたら
なんか自分もうれしいです
ちょっとでも恩返しというか
そういうものになればいいなと思っています
しかし
○○さんと出会わなかったら目黒寄生虫館の存在も知らなかったんだろう
あそこに行って自分があんな感動を受けるとは思ってもいなかったし
ひょんな事で知り合ったわけですが
ひょんな繋がりから思いもよらぬ世界に導かれる事がある
自分の知らない世界がある
こういう出会いがドンドン自分の世界を広げていくんですね
やっぱ人生って不思議です
これからはどんな世界が待っていて導かれていくのか
様々な出会いが溢れていますがやはり何でも興味を持って
いくと意外な発見があり新しい感覚が芽生えたりします
常にアンテナは高く張っておく事だなとw
そんな事を忘れない為にもこの記事は
大切にトイレにはってあるわけです
人生という大きな波に身を任せて

