いくら家族であっても、分かっているようで全て分かるのは無理な話で。

朝、「親が病院の予約とらなくちゃ」とポツリとひとり言のように言ったのが、2メートル離れた距離の私に聞こえた。
軽い気持ちで「来月でもいいんじゃない?」と言ったら、よく聞こえなかったらしく、しかも、文句に聞こえたらしく「はぁ?」と言われた。こちらもびっくり。そろそろ半年経つから検査の予約を取るわけだけど。

「心が折れた…

と、珍しく弱音をはいた。昭和生まれのSNSも無い時代に子育てをして、旦那を支えて、文句を言われても聞き流す事が多かった母。理不尽な社会で上司とぶつかったりもした母。我慢して違う方を見て食いしばってきた母。子ども同士がケンカしてても、聞き流す母。植物を愛でてきた母。1人静かに強く生きてきた母。


「心が折れた」と聞いて、今朝は父とも言い合いしてなかったし、私もすれ違いで過ごしてたし、「来月でもいいんじゃない?」の一言で???と、一瞬私もイラッとしてしまったが、少し冷静になって1人ほっとしてしまった。
「心が折れた」と聞くとめちゃ心配になるのが今までだったけど、母の「心が折れた」には良かったと思ってしまった。
ずっと強がってきた人だから。もう無理しないでいいから、と言っても聞く耳持たない母だから。
だからといって、初めて聞く言葉だったから、見守りはするけれど。

寄り添ってくれないんだねって言われてショックは受けた。面と向かって声かけは慣れてないから、足が痛いとか言ってたら対応できる物を調べて渡したり、両親が言い合いしてたら気づいてないフリして間に入ったり。気はつかってきたけど、要らない気だったのかもな…なんて思ったり。

所詮、人はひとり。魂は繋がってるとかいうけど、人間としている物体ではひとりだと思う。だから、全ては分かることはできないけど、相手の気持ちを考えるくらい、話を聞くくらい。

あまり気にせずいこう。