ナビの予選とはいえ、代表試合のためリーグ戦は休みとなっており、丸々1週間休みをとっての敵地での対戦。試合結果は0-0ドローとなりましたが、優劣でいうと明らかな判定負け。新潟の恐れず前から奪いにくる攻撃的な守備に、得意のカウンターを出すどころかシュートレンジにボールを運ぶことさえままならない非常に苦しい展開。

これまでは、対戦成績で広島は新潟を圧倒しており、2013年の広島ホームの試合後に負けた柳下監督が「広島のつまらないサッカーに負けて悔しい」発言があったりもしましたし、ヤンツー監督の溜飲を少しは下げた試合だったのでは?

キリンチャレンジカップに青山と水本が、U23のAFC予選に広島からは野津田と浅野、新潟からはFW鈴木武蔵とDF松原健が召集。新潟はDF舞行龍ジェームズが負傷あがりでベンチ入り。どの選手もチームの力となる選手で、その代わりに出場する選手からも互いのチームの実力が試される試合となった。

広島はトップ下は前節浦和戦で良い印象を残した茶島、ボランチは柴﨑。新潟のDFラインはCBが大井、大野、WB右が高卒2年目ながら昨年は12試合先発している小泉慶、左が新加入のコルテース。小泉慶は流通経済柏で高円宮杯U-18サッカーリーグ2013 チャンピオンシップを獲っており、当時の10番で期待の若者だそうです。

左のカッシーは攻撃的に唯一相手を上回っていましたが、右のミキッチがコルテースに敵わないとは思わなかった。第3節の柏vs新潟戦を見たけど、コルテースの所が穴かなーとか思ってたので、正直ショック。早めに清水に交代でも良かったと思う。ミカは明らかに生彩を欠いていた。それと両サイド共に前線に上がる時間を作らせてもらえなかった。

新潟の前線から追うともなく、前から人数を掛けてスペースを消す感じ?マンツーなのか?の攻撃的な守備は特徴的。柏もボールをポゼションできず、ロングボールを蹴らされていた。広島は裏をつくにも、そのロングを蹴るタイミングさえ与えてもらえず、中盤で少ないタッチで繋いで、高い守備ラインの裏にボールを運ぼうとしていたが、ことごとく潰されていた。

前の3人で怖い仕事ができないと、相手は下がってくれない。コウジがもう少し我を出してプレーの中で攻撃をこうしようというイメージを持って、リーダーシップを執らないといけない。今年のコウジにはそれができるくらいのポテンシャルを見せている。できるはず。てか今年やらないでどうすんだよ。今年の主役になってほしい。

あと3人の中でプレスの中でも一人で打開か、ためる時間を少しでも稼いでラストパスを出すようなクオリティがあれば。。。いない人を想っても仕様が無い。。。茶島、まだシーズンは始まったばかり、貪欲に競争をしてほしい。。。森保監督もサポも君達若者の競争に期待している。

さて、所沢スタリオン、皆川が初出場。泥臭い。だがそれでいい。当てとけば何とかしてくれる。そういう存在が必要。惜しまれるのはドウグラスとの併用はあまりに期待が持てない。。。あれならドグ先発で、チャジと皆川後半投入の方が何か起きた気がする。。。

ていうか、寿人と2TOPで532で石崎式で守れば良い気がするんよね。。。こういうの準備しないでやらない性質かな森保監督は。。。もともとミシャだって寿人とピチブの2TOPだったんよね。。。ドグがその役になれば。。あの頃は守備が悪すぎて1TOPにしたら良くなった訳だし、今と正反対だから上手くいくというのは安易すぎかしら。。。

まあとりあえず良く守った。林卓人は壁。壁に打っても点は入らないね。塩谷司のキャプテンマークが誇らしい。良く似合っている。初出場の佐々木は期待通りのポテンシャル、問題ない。千葉ちゃんは難敵ラファエルをイラつかせていた。穴熊に死角なし。

新潟で気になった選手は、若い方のシルバ、ラファエル・シルバ22歳。あいまいで申し訳ないけど、ゴールに近いほど危険な、いわゆるもってる選手。新潟は上手いこと良い補強するよね。広島以上に良い選手が次々去って行くけれど、柳下監督の人徳なのか?元磐田の選手が集まってきてるし、山本康裕とかも好印象。逆に山崎亮平はあんなもんだっけ?て感じ。CBは2人とも早くて強い、前に出て守備ができる。柳下監督のやりたいことができる面子なのでは?

とりあえず苦しい展開で勝点獲って帰れたのは収穫。新潟も3年前は降格争いしてた。下から上がってきた3チームは曲者ばかり。強豪といわれていたチームが停滞。。。混沌じゃないですかJリーグ。守備は安定とは行かないまでも闘えている。1戦必勝。チーム内競争を推進力に変えることができれば、攻撃面でどうするかで1stステージはチャンスがある気がする。
ミシャファミリーマッチ(略してMFM)の様を呈した浦和戦ですが、勝点1を仲良く分け合い、仲良く首位をキープ。対浦和リーグ戦5連敗だった広島、ACL3連敗とか過密日程とか負傷者とか、リーグ序盤から選手の切り盛りが大変な浦和。勝点1は双方に悪い結果ではないが、ホームの広島にとっては勝っておくべきもったいない試合となってしまった。

正直、去年のリーグ戦とナビでの浦和戦、浦和の今年のリーグ戦を、2連覇という高下駄をはずして冷静に見た感想として、今回は勝てる公算が高いと思ってました。監督と広報を兼任する森保監督の試合後のコメントからも、ホームで26,000人集めて勝てなかった無念さが伝わる。今までよりは自信があったのではないか?

試合内容としては、広島が考えたとおりのカウンター狙いの展開となり、サイド攻撃が封じられた浦和は危険を承知で中に飛び込むというスリリングな前半。浦和としては強引に中に入れて、ボールがルーズもしくは広島に渡ったとしても、その場でつぶして2次3次攻撃を狙っており、今までの試合から、玉際と個の力で優位と踏んでいたように思われる。

しかしそこは散々やられた広島は承知しており、玉際で上回り自陣で奪った後の処理が見事で、何度もカウンターから決定機を作ったがフィニッシュに精度を欠いた。手を出し合った前半から、後半は広島は疲労から玉が追えなくなり、浦和も攻めあぐね両者がにらみ合う形となり膠着。MFMに似つかわしくない0-0ドローとなってしまった。

試合後のミシャのコメントがまたらしくない。けれど試合後には浦和側からはブーイングも上がっており、よそ様の事ですし色々大変なんですねとしか言えないね。その点では。

さて悔しさ滲むサンフレッチェ広島ですが、「悔しさ」が残った事をポジティブに捉えよう。今までの浦和戦後の「失望」よりは遥かにまし。これで次の浦和戦が楽しみになった。選手達は玉際のこだわりを見せ、奪った後も狙い通りで攻撃を行えていた、後半途中までは。それ以降が完全にガス欠で、前にでれない事となったが、その悔しさを次につなげれば良い。

今年は上を目指すためには、直接対決で勝たなければならず、その点を考えれば上手くいけば浦和戦はまだ数試合ある。あれば良いね興行的にも。今回が必ず勝たなければ次がない試合でない訳だし、苦手意識から闘う気持ちが出せるようになったことは大きいと見るべき。

そして大きなサプライズ、茶島の活躍。彼だけは浦和戦のプレッシャーの呪縛にかかっておらず、時間が経つにつれ良いプレーを見せてくれた。また一人、期待できる、応援しがいの有る若者が登場。サンフレチェを応援する立場としてこんなにうれしい事はない。

最後に一つ言いたいのは、あんまり人事的なことは言いたくないのだけれど、広島のシンデレラボーイ、ミッキー・バルボアこと皆川佑介はなぜ控えにも入っていないのか?怪我とか体調とかなの?ドウグラスでも良いかもしれんけど、今日みたいな試合こそ彼の姿が、雄たけびを上げる姿が見たかった。。。
ロッキー(特別編) [DVD]/シルベスター・スタローン,タリア・シャイア,バート・ヤング

¥1,533
Amazon.co.jp

本日は決戦なり!広島にとっては憎き因縁の相手、浦和。ウラワとかマキノとかというワードを耳にするたびに体温が知れずと上がるのを抑えられない。ビッグアーチに行ったことのない、もっぱらTV観戦のうちの母親を「今年こそ、あの調子乗りのポマードの泣き顔がみたい」と神社に勝利祈願のお参りに行かせるほどのパワー。それが浦和戦。

そのはずなのだが、なんというか煽りが足りない気がするけど。。。どうなん?実際。前節の浦和対山形のスカパー中継にしたって、首位決戦とは言っていたが、広島との因縁の話は一個もでてこんかった。それは困ると思う広島的に。

せっかくの因縁なのだからもう少しというか、最大限に旨く注目が集まるようにしていかないといけない、地方クラブとしては。こうなる前の浦和戦とかは、なんというか、今にして思えば具の無い味噌汁どころか、味噌も入っていない透明な汁。まずいか旨いかさえ残らなかった。

その因縁のために余計な重圧が選手にかかるのは理解できるし、普段の試合での注目度やサポーターからの圧力に違いがあるためなのか、その重圧を浦和の方が味方につけて、いいようにやられているのも事実かもしれない。

しかし、サンフレッチェの去年の順位さえ答えられないうちの母親が、「今年こそは」と口ずさむ。記憶に残っているのよ、不味くて苦い思い出が。少し物忘れが多くなってきている老人でさえ記憶に残るのだから、広島に住む若者ならば、上手く情報を与えれば新規の客になる可能性があると思うし、サンフレッチェを広島県民として自分のなかに感じる良いチャンスになるはず。的があるから弓を射ることができるわけで、浦和レッドダイヤモンズ、これほど格好の敵はいない。

プレビューでもなんでもなくなってしまったが、今日の試合、選手は重圧を感じることにポジティブな意味を見出してほしい。本来プレッシャーのかかる試合というのは、それだけ価値がある試合ということ。そのピッチに選ばれて立てることに喜びを感じてほしい。

試合の戦術が積極的かどうかとか、自分達らしさなどを語るまえに、目の前のボールへの執着と、目の前の選手に負けない気持ち、ミスを恐れずプレイを遂行する勇気、この3点を見せてほしいし。

それがピッチで見えた時は、自ずと自分達のフットボールができている時。その時は、我々広島の観衆は大きなアクションで答えなければならない。見えないときには選手を後押ししなければならない。

今年のレギュレーション的に1試合の意味は大きい。前半はACLがあって注目のクラブが出遅れている。無印の我々広島には願っても無いチャンス。勝てば再びアジアが見えてくる。

広島の生き血をすする赤い悪魔を倒せ、広島の未来のために!

この台詞をもう一度シーズン終わり終盤に言うためにも、本日は決戦、勝つしかない。