同僚のシュリは美人でスタイルも良く、気さくで軽い下ネタもOKな天然娘。

これだけ揃えばエラいモテる。そりゃあびっくりするほどモテる。

しかしシュリさん、自分から好きになった男性でないと付き合えないという身持ちの固いお方。

彼女の今の片思いの相手は、社内一のイケメン君(社外に彼女アリ)。

普段はあっけらかんとしてるけど、こと恋愛に関してはシャイなシュリ。イケメン君にアプローチできず、私や事情を知っている女性社員達はヤキモキ。

そしてもっとヤキモキしているのは・・・、


シュリに恋する男性陣。


その中でも、熱心なのは他部署のTさん。

遠い部署なのに、何かに理由をつけてはウチの部署に来て、シュリのデスクの前を陣取り世間話。

あまりにも動かないので、Tさんの部署の上司が捜しに来て連れて帰って行くこともしばしば・・・(仕事シロー)


このTさん、シュリに相当熱を上げているのは、傍目で見ていても良く分かる。

でも、シュリにはまったくその気がないのだ。

気を持たせるような素振りを見せているわけでもない。

ただただ熱心にTさんがシュリを口説いているのだ。

まぁ、それはそれで良いと思う。

シュリもTさんもフリーだし、お互いがよければくっつくのもいいだろう。


しかし・・・。

このTさんの口説き方にはちょっと疑問。。。



「××課の○さんはキャバクラ通いしてる」

「△さんは風俗に行ってる」

「□さんはパチンコ中毒」

「☆さんは不倫してる」

「◇さんはローンが○○万ある!」


と、シュリに寄ってくる他の男性陣の噂話をあることないこと吹き込んでいくのだ。


・・・・・・他人を下げることで自分を上に見せようとするのって、どうよ?


実際、他人を下げたところで自分が上がってるワケじゃないし。

まぁ、私も噂話の好きな年頃の娘さんですから、シュリ経由で色んな情報が入ってくるのは楽しいですがね~。


あんまり悪い噂話ばっかりする男性って、自分の株下げてると思うんだけどね。。。

負傷した戦場カメラマンは、「自分には弾が当たらないと思っていた」と言う。



若い頃は、自分が老いると思ってませんでした。

・・・いえ、老いていたのに老いるわけがないと信じていたのです。


24歳の後輩G君は、すでに養毛剤を使っているとのこと。

「全然普通に生えてるじゃん!」

実際、彼の髪はフサフサなので、私が笑うと、彼は真顔で、


「あめのさん、20代からの手入れが大事なんですよ」


G君は、自分の細く柔らかい髪質と、代々受け継がれた遺伝子を甘く見てはいませんでした。

きっと彼は10年後の勝者になるでしょう。


逆に、若い頃は太い剛毛と髪の量の多さが自慢の上司がいました。

彼は、焼肉とケーキと海と日焼けを好んでいました。

そして、30代半ばの現在・・・・・・。

・・・・・・・・・・。


話を私に戻しますと。


干上がった肌にたっぷりの化粧水を浸し、美容液で栄養あげて、乳液で蓋をする。乾燥の激しい目元には更に保湿クリーム。

少し手間を掛けてあげるだけで、自分が大切にされている気分です。

もっとケアしてあげないと!

年度末。

うちの会社はJ子ちゃんを雇うほど忙しかったのですが。

ようやくその波も一段落。少しはゆとりのある時間が持てるようになったのですよ。

そんな先頃、ふと鏡を見て驚愕。


だれ、このオバハン・・・?


正月明けから忙しくて、朝から晩まで仕事、家に帰ったらお風呂に入ってバタンキューな生活が3ヶ月。

そこには、正月から5キロ痩せて頬のこけた目の周りがクマで真っ黒な自分が居ました。

肌はカサカサシワシワなのに吹き出物のポツポツと。。。なんか、いろいろと終わってるよ、私。


そんなわけで、思い出したようにスキンケアを始めたわけですが。


大体、今の人間って80歳くらいまで生きるじゃないですか?

それなのに、体が成長するのは20歳くらいまで。あとの60年は老いる一方なんですよ!

成長過程の4倍の時間を、あとは老いていくだけなんて、人間の身体って理不尽な作りに出来上がりすぎじゃないですか?!

80歳まで生きれる体の構造なら、40歳くらいまで成長しても良いと思いません?!


などと、無闇に空しい憤りを抱えながら、化粧水を顔に叩き込んだりしております。アンチエイジングっ!!

っていっても、アンチエイジングって「年を取るのを阻止する」って意味で、「若返る」って意味じゃないのよね・・・。

何もしなくてもピチピチプルプルだった10代が懐かしい。。。