今日は、私が植物に興味を持ったお話しをしたいと思います。

今の私に繋がっているかもしれない、最初のきっかけのお話しです。

私が6歳、祖父母の家に泊まりに行ったとき。

ある朝、祖母が葉っぱをこんもりとのせたザルを持って庭作業から帰ってきました。

私は祖母に　「それ、なぁに？」　と聞きました。

祖母は私に　「ドクダミ、だよ。変わった味がするから、(子供には)あんまり美味しくないかもしれないよ。」　

そう言って祖母は摘んできたばかりのドクダミをお茶にして飲んでいました。

私は祖母の飲んでいるお茶が気になって仕方がなくて、

『変わった味ってどんな味なんだろう✨私も飲んでみたい』

と興味津々で、祖母と湯呑みを見つめていたように記憶しています。

とうとう

「私も飲んでみたい」

そう祖母に伝えたら、祖母はその湯呑みをくれました。

「美味しくないから、ちょっとがいいかもしれないよ。」

と、ひと言添えて。　

今思うと、祖母のいっぱいの優しさだったのかな。

私はドキドキ、でもワクワクしながら摘んだばかりのドクダミ茶をちょこっと飲みました。

　　んっ…✨

「美味しい！」

私には美味しくないどころか、むしろ好きな味でした。

この時の飲んだドクダミ茶の思い出がいつまでも心に残っていました。

『あの葉っぱからこんな味がするんだ、へぇ面白い』

こんな風に感動した最初の植物であり、植物へ好奇心をもつきっかけとなったのが　”ドクダミ“ でした。

そしてもうひとつ、私をよりワクワクさせたことがあります♪

それは祖母と会話。

祖母はもうしばらくで92歳になりますが、私はこれまであまりお話しをしたことがないんです。

祖母はとても口数の少なく、どこか謎めいた雰囲気があります。

突然、祖母が話しをすると一瞬驚くのですが、「おばあちゃん喋った〜」とみんなで喜ぶほど口数が少ないのです。

一方で祖父はよくお話をする人だったため、自然と祖母とお話しすることは多くありませんでした。

だから子どもの頃は、祖母に話しかけるときはドキドキ。

ただ、祖母のたまにポロッっと発する言葉のインパクトと、そのどしっとした揺るがない存在感に、幼い頃からなぜかちょっと気になる人ではありました。

こんな私も、このドクダミの時は自然と声をかけていたと思うんですよね。

私がはじめて？おばあちゃんとちゃんと会話をしたと記憶している出来事です。

たぶんドクダミ茶の味もそうだけれど、祖母と会話が出来たことが嬉しかったんでしょうね〜

今もこうして残っているのですから…✨

数年前にとても古い漢方の本を見つけました。

父からこの本は祖母のもので、祖母は漢方などを勉強していたことを話してくれました。

そっか、だから祖父母の食事は(子どもの目から見ても分かるくらい)とても健康的なものばかりだったんだ。

私たちが泊まりに行くときだけ、私たちに合わせて甘い卵焼きを作ってくれました。

祖母が漢方などを勉強していたなんて全く知らなかったよ‼︎

驚きました‼︎

まさか、私も祖母と似たような道(植物、薬草やハーブなどに興味を持って学ぶこと)を歩んでいたなんて。

あっ、子どもの頃は祖母のその不思議な雰囲気に、魔女っぽいなぁと思ったこともあったような…。

私のこの魔女への好奇心は、祖母の影響もあるのかもしれない…⁉︎ 😆

昨年、ついに私もドクダミ茶を作ろうと庭のドクダミを摘み天日干しをしました。

ですが…ある日吹いた強い風にドクダミが飛ばされてしまった…🥲

よし、今年もまたドクダミ茶作りに挑戦してみよう。

そして、今年こそあの味を楽しもう♪

私と植物と祖母