名庭にて月に吠える -33ページ目
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発端は何か

企画のコンテンツは
いわば 満月×音楽×ライトアップ というイメージ。


企画書を書き上げてからすぐに
意中のミュージシャンとのコネクション、灯りの達人
そして行政へとプレゼンをしてまわった。


それから約2ヶ月。

その詳細は後日書こうと思うが、多くの方が賛同し、支援して下さった。
で、今、なんとか、こうして晴れて天下に公表できるところまで来た。

ところで、そもそも、何故こんな企画を考えたのか?


その発端はいろいろあるけれど、


この「藤田邸跡」という公園があまりにも知名度が低い。
特に大阪の人に知られていない。そのことにオドロキ、ナントカシタイと思った。
軽い失望と憤り。それが大きい。


ちなみに検索サイトでのヒット数はなんと、たったの20数件。

地元のロータリークラブの会長さんでさえご存じない。


お電話で企画のことをお伝えした時には、なかなか話が通じなくて焦った。


ワタシ 「藤田男爵の邸宅跡の公園でお月見を企画しておりまして・・・」


会長さん「藤田男爵の邸宅跡って藤田美術館ですか?」


ワタシ 「いえ、そのお隣の場所でして・・・・」


会長さん「それがいつ公園になるんですか?」


ワタシ 「いえ、それが昨年オープンしたんです」


会長さん「そんなの全然知らないよ」


ワタシ 「・・・・」



いやいや、会長さんに罪はない。

この「大阪の宝」とも言うべき施設を、大阪市が全然PRしていないのが、そも問題なのだ。



では、「藤田邸跡」とは何なのか?



次回へつづく・・・・。


何からはじめたものか

9月18日にお月見会をやる。
枠組みは決まった。

とはいうものの、何をどうすれば良いのか。

とりあえず、ネックになりそうなことを考えてみた。


1)お金
公園の占有使用料
ミュージシャンの出演料
照明、音響、スタッフの食費、などなど
少なく見積もっても60万~70万円ほどかかりそうだ。
これらをどこから捻出するのか。


2)組織
無料でなければ人はこないだろう。
となると、当然「非営利」。
今の会社法人の枠組みでは動けない。
非営利の団体を作る必要がある・・・。
つまりは、会の設立。目的、メンバー、会則、云々。


3)行政の規制
これが一番のネックだ。
特に使いたいと思っている庭園は
ふだんは夕方4時に閉まってしまう。
いつもは夜間閉鎖されているこの場所で
ノー天気に

「お月見がしたいんですわ」

とか言っても、すんなり「どーぞ」と

言うてはくれんでしょう。
行政さんには筋の通った理由が必要だ。



ともかく、まずは企画ありき。

しっかりした企画書を作って、
その企画に賛同してくれるスポンサーや協力者を捜す。

基本はそこだろう。


この庭園を使って何をしようと考えているのか。
それが、この地域にとって、大阪にとって
どれ程の意味があるのか。


課題を整理し、

人が動くような、説得力のある企画書を作成しようと
悪戦苦闘してみる。


だんだんと、漠然と思っていていたコトがクリアになってくる。



結構、ステキなイベント、できそう。??


たしか5月の末頃だった。

大都会の真ん中で「お月見」を楽しんでみたい。

今年、中秋の名月が見られる日は、9月18日の日曜日。

大阪は大川のほとりにある毛馬桜之宮公園・藤田邸跡。
この、忘れ去られた名庭に満月を浮かべてみたい。
そこに音楽があれば最高やん。


そう思いついた。
そして走り出した。

さて、
行政の許可は下りるのか?
スポンサーはつくのか?
採算は合うのか?
お客さんは来るのか?
天気は大丈夫か?


イベント運営のノウハウもカネもない、
一介のサラリーマン技術屋が企画した、
一夜限りの粋な宴(のつもり)。
果たして成功するのか?


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