夕凪の街 桜の国


amenco映画日記




監督・脚本:佐々部清
原作:こうの史代
出演:田中麗奈 麻生久美子 吉沢悠 中越典子 伊崎充則  金井勇太  藤村志保 堺正章

夕凪の街

原爆から13年たった広島。人々は再興の道を歩んでいた。皆実(麻生久美子)は原爆で父と妹を失っている。実の弟は幼い頃に疎開して、そのまま親戚養子になった。母と二人暮らし。
控えめな彼女は同じ会社の打越(吉沢悠)とお互い意識する仲に・・・。
しかし幸せな時間に突然頭の中に響くは、妹の声。多くの人が亡くなった原爆、自分だけが生き残っている。その現実に彼女は向き合わなければならなかった・・・・。

桜の国

現代。七波(田中麗奈)は幼い頃は広島に住んでいたが、現在は弟と父(堺正章)と東京に住んでいる。黙って夜中に抜け出す父が心配になり、後を付けていく。すると駅で偶然東子(中越典子)と出会い、高速バスに乗り込んだ父を追って、広島までたどりついてしまう。
父が会う人々。広島の風景。
亡くなった祖母や母と暮らした思い出がよみがえる・・・。


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8月6日が来ると、
毎年ニュースで流れる黙祷シーン。
蝉の声と広島の風景。
そんな日以外、戦争を意識することなんて、ほとんどありません。

私の父は戦争直後に生まれました。
祖父母からはあまり戦争の話は聞けません。
思い出したくないのか、忘れてしまったのか分からないけれど。
聞いたことはあるけれど、話してくれたことはありません。

もう数十年も前の事。
もう被害を受けた人々もほとんど生きていない現代で、それでも戦争は実際に起こったと言うことを感じさせてくれる映画でした。

そのうち、戦争をだれも見たことのない時代がやってきます。
そんな時代に成ったときに、私達は自分たちの子供にどうやって説明したらいいのでしょうか。

★★★☆☆ 星3つ!


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