おくりびと


amenco映画日記




監督:滝田洋二郎
脚本:小山薫堂
音楽久石譲
出演:本木雅弘 広末涼子 余貴美子 吉行和子 笹野高史 山崎努


http://www.okuribito.jp/

おくりびと。
亡くなった人の旅立ちを助ける人。
納棺師。
オーケストラでチェロを演奏していた夫(本木雅弘)。突然の楽団解散。仕事を失った彼は故郷山形へひっこむことに。そんな彼に笑顔でついてきた妻(広末涼子)。
職を探しはじめた夫は、納棺の仕事に就くが、妻になかなか仕事の内容を言い出せない。仕事にも慣れてきた頃、うわさも広まり、夫の仕事に気づいた妻。
山形まで文句ひとつ言わずに着いてきた妻だったが「やめてほしい」と夫に告げるのであった。
「汚らわしい」と彼の手を振り払って、妻は出て行ってしまう・・・。


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文句なし。私にとっては、とても良かったです。
俳優が誰だとか、そんなことがまったく気にならず。その美しい所作や、人々の表情が私の中に染み込んできました。
こういう時ってなんだか、体の中がじわ~ってするんだよね。
時折のチェロの演奏もしかり。
映画見てもほとんど泣くことの無い私ですが、さすがにじんわりポロリときました。
会場は少々の笑いと、少々のすすり泣き。
みんなが笑うシーンでも、なんだか感慨ぶかさを感じて、飲み込んじゃったのは、実体験との重なりも大きかったのかな。

祖母の納棺に立ち会った時を思い出しました。
祖母が死ぬ半年前まで、5年間一緒に住んでました。
もう93歳で、大往生だったんだけど、カクカクと息を吸いながら最期の時も看取って。
お葬式最中もなんだかそこにいる気がして、全然実感無くて、
お化粧されてすぐの祖母はまだやわらかくて、本当に眠ってるみたいだった。いよいよ出棺の時。もう触れられないのかと思った。
みんなが花を手向ける中。一人、棺の中の祖母の頬に手を当てました。
昨晩とはまったく違う冷たくて硬い肌。そうしたらなんだか一気に涙があふれてきて、非常に悲しかったのを思い出しました。
まだ生きてた頃、手を引いて上げたりした記憶もよみがえってきて、じんわりと幸せな気分になりました。
いまだ余韻の中です。
誰か大切な人と一緒に見たかったな。

★★★★★ 星5つ!


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