あめはねっとのブログ

 いのちの水プロジェクトを開始した国連ハビタットがネパールの水事情の報告会を開催、会場には80名ほどの方が参加し熱心に耳を傾けていました。

 首都カトマンズにはバグマティ川が流れています。この川は聖なる命の川です。インドで言えばガンジス川のように大切にされている川だったのですが、今では、すべてのものが投棄され生活水にもできにくくなっています。

 下水・汚水は垂れ流し、また、川の護岸にはごみが投棄され、そのごみの上にスラム街が形成されています。業者による回収はあるのですが、行き先は川です。汚水の回収もありますが、これもまた行き先は川です。2つの下水処理場はありますが、電力不足で1日の半分は稼働していない状況。

 世界各国の大学や企業・環境活動団体などがいろんな設備を提供していますが、設置された時点では使われますがその後は廃墟となっています。

 これから、先進国の支援で100万人の下水処理場を造る計画になっているそうですが、ネパールの電力は100%水力発電で下水道処理場のポンプを動かす電力が足りませんから電力不足も問題となってくるのではないでしょうか。

 私が参加して感じたことは、子どものころからの環境教育をしっかりと行って水の大切さを知る、下水・汚水・ごみを処理するための教育が重要だと思います。それは「身近にできる小さな循環活動」から始まると考えます。

 私が製造する雨葉ネットはネパールで試作品として使っていただいてますが、ローコストで持続可能な製品だと思っています。

 雨を貯め、生活水に利用する。ごみを分別し、生ごみは堆肥化して利用する活動を行っていますが、日本のような先進国でもまだまだ進んでいないのが実情です。