EPIC GAMESセール6800円(epic報酬20%還元)で実質約5000円で購入。まとめの後にネタバレありの感想
待望のシリーズ新作
サイレントヒルシリーズは多分全てやりました。PSPのも全部やりましたが日本で発売されなかったホームカミングとシャッターアンドメモリーズはやってません。今作は日本が舞台というのと発表から気合い入りまくりで期待上がりまくってました。
システム
特定のアイテムは使用する以外に奉納してポイントに変換出来る
この功徳ポイントの用途は2つ。お守りと交換
ステータス強化
お守りはバフ
武器は耐久値系
かなりADVより
事前情報では「ダクソか?」なんて言われるぐらいアクション要素満載に見えましたがプレイしてみるとADV要素強め。戦闘は集中モード(スローモーション)にして敵の強攻撃に対してカウンターで大ダメージの繰り返しなのでそこまで難しくない
謎解き納得出来ない
案山子分からんかったです。心折れて攻略サイト見てもなんでそれなのか分からず。1つ目で背中に鎌が刺さってる奴は違うのに2つ目は背中に鎌が刺さってる奴が正解なのはなぜでしょう。追われながら手当たり次第引っこ抜いて力押しでクリアー。他にも凛子の箱のケーキヒントもなぜあの答えなのか分からなかった。そんな種類食ったんか!?それ以外もほとんど力技や運で突破
逃げイベ反対!
逃げるだけのあのイベントアクションが本当に楽しくないです。今まででこれで面白かったのUNCHARTEDぐらいしかない。全てのホラーゲームに言いたい。何も工夫しないなら安易に組み込まないでほしい。ストーリーに重要ならムービーでやってほしい。面白くなるような仕掛けを施さないなら入れないでくれ
ストーリー
途中までは演技や儀式も相まって【舞台サイレントヒル】を観させられてるような感じでモヤモヤしていた。特に主人公と修との歯が浮くようなセリフのやり取りは不快だったがストーリーを追っていくごとにあえてやっている事に気づいて感心しました。ただ両親というかお父さんの演技は最後まで劇団感拭えなかった。正確には舞台サイレントヒルをゲームに落とし込んだ感じ
2周前提の作り
2周目前提の作りっぽくて1周目では絶対に出ない情報がある。2周目は分岐だけでなく序盤から新情報があったり新しく行ける場所が増えたりしてるので2周目ならではの楽しみがある。2周目はかなり引き継ぐ事が出来、入手出来る武器数やアイテムが増えアクションにも慣れているので死ぬ事はまずない
1周目でも回復系でバッグパンパン
2周目途中断念
2周目やるつもりなかったがストーリー気になるのでやり始めたが心折れました。どこが新しく行けるようになったのかは一目では分からず別エンディング条件を達成する為にと結局1周目と同じぐらい走り回らなきゃいけない事に気づき断念。
一度クリアーすると他のエンディング達成条件も見られるようになる
端的にいうと
戦闘と探索は2周目プレイするほどの出来ではなかった。1周目はシステムの理解、武器の変化や耐久値のやりくりなどで最後まで保ったが全容を知ってしまった状態で2周目は苦痛です
2周目のハードル
20年前だったらこの内容でも2周出来た。ストーリーや探索に仕掛けがあるのはいいが1周目とほぼ変わらない戦闘や探索をやるのはきつすぎる。サイレントヒルシリーズはどれもマルチエンディングあるのにも関わらずここは一生進化しない。バイオハザードの周回は上手で迷路になっていて正しいルート知ってれば1周目と違って何倍も短縮出来る。しかしこのゲームの場合はストーリー上端から端への移動を余儀なくされる+別エンディング解放の条件場所を足で探さなきゃならないと結局1周目と大して変わらない。2周前提だったら1周目と全く同じ所はニーアゲシュタルトみたいに別視点だったり文書にしたり工夫して緩和してほしい。最悪謎解きと逃げイベはスキップ付けてほしい。戦闘面も新アクション増やせとまではいかないがシステムに変更を加えてほしい。敵を倒すだけで功徳が得られたり功徳使ってお守り合成出来たり走りスピード強化出来たりと2周目ならではの楽しみを作ったり歩き回る負担を軽減するようなシステムが欲しかった。
まとめ
とんでもサイレントヒルが乱発していた事を考えると久々にちゃんとしたサイレントヒルが出て良かった。
※以下ネタバレあり
着眼点は良い
シリーズは魔女系か罪の意識の2択で罪の意識はもう最高の題材をやってしまったので今作のこの時代の閉鎖的なfの心の中の葛藤というのは良かった。
一旦整理
他エンディング2〜5は動画で観ました。間違ってるかもしれないが1〜3は儀式とラストだけ現実。もちろん比喩暗喩しまくりの雛子フィルター通してるので実際に起きてる事とは違う。それ以外は全部自分の心の中。理由は3つ目のラストで修が学ランなのに対し雛子が「ネクタイ似合わねーな」と言ってるのでプレイヤーが見てるのは全て雛子フィルター通してるという開発からのド直球ファイナルアンサー。1つ目のラストでも雛子の乱心に20代女性の反抗と言ってるのでどのルートも一貫して学生服は全て雛子加工か頭の中の話。多分唯一加工無しの現実は最初の駄菓子屋で雛子がぼーっとする直前。そこまでは現実か思い出なんだと思う。探索中に見つけるものは事実かどうかはあまり重要ではなく少なくとも雛子はそう感じていた。4つ目は1〜3とは全くの別物でラストに寿幸からの手紙に「前回の手紙で」とあるので4つ目に限っては儀式すら頭の中での話という事になる。
これはサイレントヒルなのか
そもそも何がどうなったらサイレントヒルとなるのか。新作が出る度にサイレントヒルの定義は拡大していき最早なんでもありになってきたので超常的なものはどうでもいい。個人的にサイレントヒルシリーズで好きなのはサイレントヒルの特殊な性質に影響受けた人々の各々抱えてるものが形となって目の前に現れた時にどう向き合うのか、最初はただひたすら目を背けていたが徐々に理解しておかしくなっていく様、そしてそれを推察するのが好きだったが今作では【全て1人の頭の中の出来事でした】となるとこれはサイレントヒルなのか?
2週間後
プレイはしてないが3日に1回ぐらい「サイレントヒルfはそんな悪かったのか」と考えてしまう。個人的に【サイレントヒル】はひとり歩きしてるスタンドのようなもので意志もなければ誰にも制御出来ないものだったのが今作では【薬】と【1人の頭の中】というのになんか引っかかってしまう。それと罪悪感のみに作用するものだったのが今作では強迫観念やらなにやら負の感情オールスターのなんでもありになってるのも気になった。ただ罪悪感の究極はサイレントヒル2でやってしまったし罪悪感に縛ったダウンプアは微妙だったしでサイレントヒルの性質を拡大するしかなかったとも思う。
その点を除いて考えると全体のばら撒き方が良かった。人形の警告や日記、主観や雛子の客観視が入り乱れて【雛子の頭の中】っていうのが上手く表現されていたと思う。今思えば。2週間経った今はストーリーに関しては不満はない。単純にゲームプレイ部分が20年何も進化していないし周回プレイ前提なのにそこの配慮がほぼない所がマイナス。
今の時代の日本の男版のサイレントヒルfも観たい。それこそ舞台サイレントヒルは男版で。多分クソ叩かれるだろうが。










