総理と横綱、同列視すべきか?
参院選で憲法九条改定を掲げ「小沢氏を選ぶか、私を
選ぶか?」と政権選択を国民に呼びかけ大敗した安倍
晋三首相。総理大臣に執着し、続投し、政策も変えずに
改造内閣に取り組むという。
診断書を出しておきながら巡業をさぼり、母国モンゴル
でサッカーをしたことがバレて日本相撲協会から二場
所出場停止処分を受けた横綱朝青龍明徳関。
これまで述べてきたとおり、朝青龍関の行為は、軽率
で、横綱の責任感を問われる問題行動だった。しっかり
反省して欲しい。
ただ、彼は処分を甘受している。「事実上の引退勧告」
という評価もあるが、協会は「引退せよ」と厳命している
訳ではない。処分を受けている横綱と、選挙前の自身
の発言の責任を取らず第二次内閣を企図して行政の
最高権力者の座に執着している総理の立場は、微妙
に違う。
「急性ストレス障害」と診断された横綱の心の傷は深い
と思うが、時間をかけて癒して、心身共に元気になって、
まず会見を開いて謝る点は謝り、しっかり稽古して初場
所に備えて欲しい。