肥満や代謝の異常が日本人のがんリスクを高めているとの研究結果を発表した。日本人を対象にした大規模な疫学調査データを活用。
部位別では、肥満の人は肝臓や大腸のがんリスクが高くなり、高血糖などの代謝異常があると正常体重でも膵臓がんにかかる危険性がアップすると分析した。
肥満の人は肝臓がんにかかるリスクが139%増、大腸がんが41%増。さらに高血糖、脂質異常、高血圧のうち一つ以上あると代謝異常とし、全がんでリスクが15%増えるとした。
また女性では、肥満が乳がんのリスクを45%高め、代謝異常が加わると63%増にアップ、子宮体がんも95%増えるとした。男女とも健康体重では、代謝異常がある場合のみ、膵臓がんの危険性が60%増えると分析した。
「これまで欧州では肥満の人の有病率は低いとされてきたが、日本人には肥満の影響が大きいことがわかった。自分がどのがんになりやすいかを知り、食事を改め、運動するといった生活習慣の改善で予防を」と呼びかけた。