株式会社PMC 大谷社長ブログ

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日々の会社での出来事や関連事業の紹介を行っています

川 村  勝

 

― はじめに ―

 

新型コロナウイルス感染は、3年目を迎えた2022年は周期的に拡大の勢いを増し、暮れの第8波で最大に達しました。2023年4月には県内の感染者は23.5万人を超え、誰にも一層身近になり、知り合いや友人、親戚などでも家族全員が感染したところもありました。また後遺症がひどく、過去の病が復活して随分長い間苦しんだ人(60代)もいて、感染の怖さを痛感させられました。
私の盛岡ウォーキングクラブは、会員高齢化のもとで感染対策を心がけて行事をしてきましたが、急拡大で県独自の宣言が出たときなどは月1回の例会も休むことが何度かありました。しぶといコロナ禍にあって、2020年12月から3か月間の例会を中止し、「健康維持増進と免疫力向上に努めよう」と会員に呼びかけました。
以下は、その呼びかけに手を加えた拙いものですが、読んでいただければ幸いです。

 

1 感染を防ぐライフスタイルを

 

(写真:血中酸素濃度測定器、96%以上が良好)⇑

自宅では、マスクの着用・手洗い・手指の消毒・うがい・水分補給・体温に即応でき、できれば血中酸素濃度測定もできるようにしておくといいと思います。
また、三密を避け・室内の換気・適度な湿度(冬は40~60%)の確保のほかに、来訪者への対応(マスク・距離・手指の消毒など)にも備えられるようにしておけばベストです。

 

2 免疫力とは?
   
コロナの感染防止には「免疫力」が大事だとよく言われます。その免疫力とは身体に侵入してくるウイルス・細菌などの外敵と戦う力のことです。その中心は白血球にあり、主に顆粒球・マクロファージ・リンパ球が中心です。このどれもが侵入外敵から身体を守るために、戦う能力を持っています。
例えば、顆粒球は白血球の60%を占め、活性化されると免疫促進分子を放出して外敵を撃退します。マクロファージは、ウイルスが熱や酸に弱いので強力な酸化力(活性酸素)で撃退します。また、体内に外敵が侵入するとヒトの身体は震えて体温を上げてリンパ球を急増させて放出し、戦わせます。
 

私が敗血症に罹ったとき、ものすごい震えに襲われて体温は41℃にもなり、これを何日か繰り返しました。そのため40℃以上が延べ11日にもなりました。あの震えは、血管と筋肉を揺すって血行を促し、深部の血液を全身に回して体温を上げ、リンパ球などを増やして外敵と戦っていたと後で分かりました。

 

3 免疫力を高めるには

 

(1) 血流と遠赤外線効果

 

全ての物体から遠赤外線が出ています。遠赤外線とは波長が3~1000ミクロン(μ)のものをいい、1μは1000分の1ミリのことです。ヒトの細胞は9.8μの遠赤外線を放出しているといわれます。石川県の知人がこれに着目し、工業試験場と共同で11種の鉱石の粉末を9.8μの波長を発するように調合して、布に施すことに成功しました。

この布でつくったものを身体に着けると、身体と布から出る遠赤外線が、体の内部で交差し振幅を大きくします。これは、水面で同じ波長の波が双方向から交差すると高くなるように、細胞や毛細血管が揺すられる幅が大きくなります(増幅)。このために双方の波の振動エネルギーは、単純にみて倍化され、体内には次のような変化が起こります。

①   細胞が揺すられて毛細血管への刺激が大きくなって血流がよくなり、②

 身体全体の血行も活発になります。③ 血行がよくなると新陳代謝もよくなり、末梢への養分や酸素の供給と、老廃物の回収もよくなります。④ 血流はさらに体温の高い深部の血液も全身に運び体温を上げます。⑤ 深部体温は、血液循環向上で酸素や養分の補充も良くなり上がります。このようにして血行と体温が良好な状態になるので、健康の維持・増進がはかられると考えられます。

 ちなみに自分の体温は、2020年7月から37℃以上になりました。これは毎朝、目覚めて床を離れる前の低い時間帯の月平均のものです。昔、日本人の平均体温は37℃でしたので取り戻したと思います。37℃は体調にはいい体温で、朝から快適感があります。野球などで「控え」になっている選手が体を動かして、出番を待つのはいつでも戦力として動ける体温維持のためともいわれています。

 免疫力で侵入外敵と戦う顆粒球・マクロファージ・リンパ球は、体温が高い人ほど戦へのスタート台が高く、低体温の人のスタート台とは大部違います。

 

(2)毛細血管の状態は

 

血流は、脈拍のほか、手指の先端部の毛細血管(髪の毛の10分の1の太さ)をマイクロスコープと繋いだパソコン画面(写真)で確認できます。これでは300倍程の倍率で映して、血流の動きとともに毛細血管の長さや捻じれなどのほか、ゴースト化も分かり、白血球の動きも見られます。血流が確認できない毛細血管は、9.8μの遠赤外線を発する先述の布を肩に羽織ると流れ出して遠赤外線効果が確認できます。(写真:毛細血管観察)

                      

毛細血管は、試験管の外側ラインのようにU字の形状で、血流がターンするところまでは動脈部で、ターンするところから静脈部となります。これ以外の曲がりや捻じれがないと正常ですが、これが変形して曲がり、さらに捻じれたり、膨らむ部分が見られたりもします。また、人によっては毛細血管が極端に短かったり、透き通るように薄く見えたり(ゴースト化)する場合もあります。これらは血流が弱くて血管の後退現象(老化・硬化など)といわれています。

長い間薬を多用すると毛細血管は細くて長くなるとされ、毛細血管は1ミリの間に8~12本が正常な本数とされ、誰もがその全部に流れているとは限らず、低体温の人ほど流れる本数が少ないようです。健常で体温が37℃程だと毛細血管の形状も血流も良好です。

 

(3)栄養素面では

   

免疫力を高めるには白血球を元気にする栄養素の摂取が大事です。特にビフィズス菌を含む食品が挙げられ、これはヨーグルトや納豆などに多く含まれています。両方とも発酵食品で、元はヨーグルトが牛乳で、納豆が大豆でどちらもタンパク質が主成分となっています。
しかし、ここで気になることは、体温差による弊害です。牛の体温は39.5℃から40℃近くあり、現代人の平均体温は36.5℃以下で、36.2℃以下は低体温とされ、35℃代や34℃代の人も増えています。確かにアルツハイマーとパーキンソン病の友人二人は34~35℃代で、病気は進行しています。
低体温では、免疫力を体温とともに上げて外敵の侵入と戦う上でも、乳製品を円滑に取り込む上でも、温度差が大きいと良好な効果が得られるか疑問です。

 

(4)筋肉のはたらきとは

 

今まで免疫力で強調してきたのは、血行をよくし白血球を元気にすることでした。ここでは筋肉と免疫力の関係を考えてみます。
ヒトの体温をつくりだしているところ(産熱源)は、主に酸素の消費するところの筋肉・内臓・脳です。呼吸で取り込まれた酸素は筋肉では力を出すことに使われて、産熱します。内臓では酸素が、酵素とともに食べ物の分解や消化に使われます。脳では大量の血液と体内酸素の20%を使って、主に神経組織の活動に使われます。一般に酸素が使われると、熱と水と二酸化炭素(炭酸ガス)が発生します。これは燃焼を意味し、体内では緩慢な燃焼で酸加熱を出しています。
筋肉の産熱量は身体全体の4割とされ、その筋肉の6~7割は下半身、特に脚部にあります。筋肉量と産熱量は比例の関係にあり、筋肉量を維持・増量することは、産熱源の確保に欠かせません。ヒトは寝たきりになると1日に筋肉量が3%ずつ減るとされ、50キロの人が1週間で9~10キロ減ることになります。
外出を控え動かない生活が続きがちな昨今は、室内でのスクワットや軽い駆け足足踏みや階段昇降、脚と股関節のストレッチなど自分の環境を考慮して、筋肉に刺激を与え、継続することが大事となります。
心肺に少し負荷をかける程度の運動を3~5分くらいでやれるメニューを毎朝・昼・晩にやればベストですが、週3~4日以上はお勧めです。メニュー作りには、いろんなところで紹介しているもの中から、自分の環境で継続できそうな3種目ぐらいで1セットとするのでいいと思います。
自分はコロナが流行り出したころからやってみて、ときには甘えて「今日は休みたい」と思ってもそういう自分に妥協しないことが継続のカギです。

 

(5)睡眠とホルモンのはたらき

 

大谷翔平選手は睡眠を大事にしているとのこと。睡眠には疲労回復・身体組織の修復と維持・記憶の定着などの効果があり、免疫力アップにも欠かせません。そのために、まず夜10時から午前2時ころまでの睡眠時間帯の確保は必須です。この時間帯に成長ホルモンが分泌されるからです。これは成長期でない高齢者でも大事なホルモンで、ケガや炎症・病気の回復・身体組織の修復を促してくれます。そのためには成長ホルモンの分泌時間帯に深い眠りの確保が大事です。
また、明け方にはホルモンの分泌がメラトニンからコルチゾールに替わって、すっきり目覚めることができます。メラトニンは副交感神経を優位にするはたらきで睡眠をつかさどり、コルチゾールは交感神経への刺激に関わって主に日中の活動をつかさどります。
太古からの進化の過程で、ヒトにはこれらの仕組みが備わってきました。これを乱して夜10時過ぎて就眠すると、翌朝の体温は下がり、風邪をはじめとする病気を呼び込みやすい身体状態となります。暮らしのリズムを見直すことは年齢と共に大事にしたいことです。

 

(6)基礎体温を知る

 

 体重・血圧・脂肪などの測定は多くの人が日常的にしていますが、これに体温測定も加えたいものです。それにはまず、自分の基礎体温を知ることです。これは体調の変化に適切に対応する基本となります。
基礎体温が定かでない場合は、入院時のように朝目覚めたら床の中で測り、1週間分程の平均を出すのでいいと思います。これを基準に発熱などの比較に役立てます。発熱症状が一律37.5℃以上でなくても具合が悪くなる人もいますので、自分の発熱状態を正確に捉えるのに役立ちます。
また、発熱したとき医師の指導もなく解熱剤を使うのは危険です。ウイルスや細菌の侵入に対して体温を上げて戦うことを解除させることですから、医師の判断で行うべきことです。

 

(7)歳相応でアクティブな暮らし方を

 

閉じこもり生活に陥らず、例えば次のことの中から自分に合ったものを選び、組み合わせて免疫力向上に取り入れてはどうでしょう。

①    筋肉の衰えと予防の対策に、室内でストレッチ体操や、筋トレ・スクワット・階段昇降や足踏みなどをする。
②    近所などでウォーキングをする。(途中、3分間隔で30秒位の心肺や筋肉への負荷をかけて歩くインターバル歩行で、産熱量アップと筋肉への刺激を加える)
③    体温を上げる食事の工夫をする。(根菜類や玄米・小豆などの「陽」の食材摂取を多くし、冬季間は体を冷やす夏の果物は避け、鉄分などのミネラル補充を心がける)
④    温かくして睡眠できる環境を工夫する。(電磁波と熱とで血液をドロドロにする電気毛布・同マットやシーツなどは避けるか、温めたら電源を切って使う)
⑤    ある会社が社員に呼びかけている次のメニューも参考に実行してみる。

 

免疫力アップの暮らしメニュー

 

1)一日、1度は読書をする。

2)一日、10回は大声で笑う。

3)一日、100回は腹式呼吸をする。 

4)一日、1000字は書く。 
5)一日、1万歩を歩く。