「A」 統一教会(世界統一平和家庭連合)に関しては、その具体的活動の面に問題はあるが、少なくとも宗教団体である点では、日本国憲法に保障された「信教の自由」を保証しつつ取り扱うべきことが、当然のように思われています。しかし私見では、同協会の宗教活動それ自体が全面的に犯罪行為である点で、同協会を宗教団体として認めること自体が誤りです。
各種の報道から見ると、「B」で詳述するように、統一教会は明らかに催眠術を用いて布教活動を行い・獲得した信者を催眠術を用いて操縦し、隠された卑劣な目的を含む各種の目的を目指しています。催眠術は、外部的力によって人間の自由意思を封じ・その潜在意識に外部的意思を注入して・施術者の指示通りに被術者を操作する方法です。その方法の一つである「後催眠暗示」の場合、被術者は催眠終了後に・施術者によって指定された合図に応じて・指定された言動を行いますが、被術者は暗示で指示されたことを催眠終了後にすっかり忘れるように暗示を受けているので、催眠終了後の自分の言動をあたかも自分の意志によるものと思っているのです。しかし一般に催眠術については、世の人々は主にテレビの娯楽番組で見て知っているだけで、それ以外の利用法・危険性についてはほとんど知りません。テレビで催眠術を見ても、娯楽内部のことだけとして見ているようです。私は以前、催眠についての専門的研究書数冊と催眠術を用いた犯罪を扱った著書数冊を読んだことがあり、又プロの催眠術師・忍術使い(忍者)の催眠的実演を何度か見たことがあります。ある著書によると、日本の伝統的宗教の秘伝の儀礼・修養の中にも催眠術の応用例があるそうです。現代でも催眠は、テレビ広告におけるサブリミナル効果(現在は違法扱い)や、子供の学習法等として利用されています。
このように催眠術は古くから人間の諸活動に利用されてきたのであり、又本人の同意を得ずにこの方法を適用しても、必ずしもいつも犯罪行為になることはありません。しかしもし適用目的が本人の意思に反して不利益であったり・公序良俗に反する場合は問題であり・犯罪の可能性があります。各種のテレビ報道に見る統一教会関係の映像(「B」)には明らかに催眠術の利用があり、しかもその被術者たちにはその認識がありません。同協会の各種の催眠的手法によって、女子学生を含む大勢の若い日本人が信者になり、特に若い日本女性たちは韓国人男性の結婚相手にされ・協会の男性幹部に対して体を開き・奇怪な商法にもとづく献金活動に邁進していますが、入信以前の彼女たちがそれらを望んで入信したとは思えません。入信以前には彼女たち自身の人生上の問題意識の解決だけを望んていたはずなのです。しかし入信後の彼女たちの諸活動は、ほとんどすべて入信勧誘後の教会側の目的の範囲内にあります。諸般の報道を見た結果としての私見では、それらは全て巧妙にして奇怪な入信過程のなかで後催眠的に指示され・当人の自由意思であるかのように思わされたものです。近年話題になった信者たちの不可解な高額献金・日本の一部の保守系政治家たちに対する統一教会側の不自然な優越的発言その他は、私には統一教会幹部たちによる熟達した催眠術の結果のように見えます。日本人を精神的に奴隷化するこの教会活動の真相を解明するためには、やはり同じように熟達した催眠術が必要です(特に年齢退行催眠による、入信前後における協会幹部の指導状況の再現・再体験の確認)。それ以外のどんな方法を用いても、被術者つまり入信者から、催眠術を受けた記憶を聞き出すことはできないでしょう。しかし専門の催眠研究者なら誰であっても、少なくとも同協会の利害関係者でない限り、この私見に同意するでしょう。
「B」各種の報道に見る統一教会の催眠術的手法
① 協会幹部が、ある女性信者の頭上に半円を描くように片手を回して、「あなたの後ろにはお父様がついていらしゃることを忘れないように」と声をかけていた。その女性は、少し前に教会から離脱して行方を隠していたが、捜索していた信者たちに見つかって教会へ連れ戻されたところであった。
②ある指導的立場の幹部が、整列した椅子に座っている数十人の信者たちに対して、一人づつ順番にある動作を片手で送ると、送られた信者はそのまま後ろへ倒れ込んで気を失ったような状態になった。恐らく後催眠暗示によって、ある動作をその幹部から受ける信者は、突然至福の境地になるのであろう。この幹部は、本部としての統一教会ではなく、教祖の親族の一人として別組織の教会の指導者であった。催眠術の技量・種類には、術者の個人的技量の違いが係わる。
③ 信者を獲得するための定番的方法として、信者候補者に対して、協会活動を記録したシリーズ形式のビデオを見せている。教会の一室に数十台のテレビが並んでいる。正確な数は忘れたが、ビデオは全部で10回位のシリーズで、新聞記事によると、一定の順番でビデオを見て8回目位のビデオを見た時、それを見た候補者は皆なせか突然激しい感情に襲われ、協会の説く宗教を深く信仰する気持ちになるそうである。その記事を書いた記者がその8番目位のビデオを見ても、それ以外の回のビデオと似通った内容であり、特に変わったものではないそうである。この記者は、シリーズを信者たちのように一定の順番通りに見たとは書いていない。その記者は「なぜか突然に」と書いていたが、この記者は後催眠現象について知らないだけのことである。私見では、そこにはサブリミナル効果か④の方法が係わっている。
④ 新聞報道その他で紹介された統一教会の儀式ではないが、過去に数回私が参加したキリスト教関係の勧誘場面では、必ず参加者は指導者の指示に従って瞑想体験をした。その指示の仕方は、私見では、催眠術の誘導法そのものであり、瞑想状態はその最適の使用機会である。しかし指示のより具体的な内容や具体的な仕方の面で、催眠術にかかるか否かが決まるようで、私の経験の場合はかかった人はいなかったようである。催眠術に関しては、より高度な手法がいろいろある(例えば⑤)。いずれにせよ、信者候補者が体験する儀礼的な瞑想体験は、③のビデオ閲覧とは異なる有力な信者獲得方法である。
⑤ 以前私が実見した忍術使いやプロの催眠術師の場合、目玉の移動などの事前の誘導体験や事前の瞑想体験抜きで・通常会話のなかで・時には一瞬のうちに対象者を催眠状態に導いていた。この場合、被術者の学識・経験・年齢・性別等は無関係であり、いったん催眠状態に入った人は、催眠施術者の完全な支配下にはいり、その効果は施術者によって解除されるまで続くのである。もしその間に被術者が後催眠暗示をかけられていれば、指示された何らかの合図だけでも充分であるから、次の術者が催眠術をかけるためには特別の技術はいらない。例えば①の例はどんな幹部にもできる。しかしこのような危険性をもつ催眠術に対して、従来、公的規制が行われたという報道はない。おそらく何も行われていないのであり、その危険性も十分知らされていないのであろう。過去に私は、統一教会の催眠手法について知人や団体に数回伝えたが、その相手が何か具体的対応をした様子はほとんどなかった。私見では同協会の催眠的手法は一種の障害行為・暴力行為であるが、しかし世間的には、この問題に公的規制が関係するという認識は全くないようである。 2026・2・15