マレーシアから日本への帰国を決めてからリサーチの毎日。

 

今後、Covid Passportも含め、航空会社からワクチン接種を要求される可能性がありますが、2021年4月時点の、このブログが、少しでも帰国される方のお役に立てばと思います。

この時点では、世界中でワクチン接種が始まって間もないので、航空会社からのワクチン接種の要求はありませんでした。

 

また、国に関わらず、命を張って仕事をしていらっしゃる医療関係者や空港関係者の方々に、「Thank you」や「ご協力ありがとうございます。」と言われて、頭の下がる思いがしました。

 

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当初、日本の航空会社を利用し、直行便で帰国予定だったが、検索時点で日本着は成田空港のみ。

14日間の隔離生活の為のホテルを予約しようとしたが、成田空港近辺のホテルの部屋は既に満室だったり、もしくは1棟丸ごとコロナ用に貸し出していたり…ホテルの部屋が確保できない。

公共交通機関…タクシーの利用さえ出来ないため、空港近く、あるいは送迎を行っている施設しか選択肢が無かったが、隔離生活用に提供されているマンション等には泊る気になれず、急遽、目的地を福岡へ変更。

 

福岡にてホテルの部屋を15泊確保。自主隔離期間14日間の数え方は、日本到着翌日から。到着日を入れると15泊の宿泊施設の確保が必要

これに伴い、航空会社もシンガポール航空へ変更。マレーシア(出発)→ シンガポール(トランジット) → 福岡(到着)の旅となる。

 

搭乗者数が少ない場合は、便がキャンセルされる可能性もあるとの事で、また、2020年3月には、日本政府が入国者数を制限し、これに伴い、航空会社へも搭乗者数の制限を行うよう呼び掛けていたため、搭乗する便がキャンセルされない事を毎日願っていた。

 

予定外にトランジットをする事となり、シンガポール空港でのトランジットについてもリサーチが必要となる。2020年3月から、日本への入国(日本人を含め)も、それ以前に比べ厳しくなる。

シンガポール航空(日本のカスタマーサービス)やシンガポール領事館へ、必要書類・申告、PCRテストなどについて、メールにて確認。どちらからの返信も、とても早く大変参考になり、有難かった。

結果、メール回答時点では、シンガポールでのトランジットにおいては、(日本で要求される書類やアプリのダウンロード以外)何も必要のない事が判明。但し、情報は常時更新されるため、毎日チェックしていた。

 

また、ビジネスクラスでの帰国を考えたが、シンガポール航空のカスタマーサービスに、搭乗者数が少ない事、機内でもSocial distancingが行われている事をアドバイスされ、エコノミークラスでの帰国となる

 

参考にしたURL

1. Singapore ICA(Health declaration): https://eservices.ica.gov.sg/sgarrivalcard/

「This does not apply to those transiting/transferring through Singapore without seeking immigration clearance.」

2. Singapore ICA(Transit): https://safetravel.ica.gov.sg/health/faq#inboundPDT

「2. I am transiting via Singapore. Do I still need to have a valid negative COVID-19 test result?」

3. シンガポール航空(Travel Advisory → Transiting through Singapore Changi Airport):https://www.singaporeair.com/en_UK/sg/travel-info/covid-19/

4. 厚生労働省(水際対策の抜本的強化に関するQ&A):https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html

*常に更新されるため、要確認

5. 厚生労働省(水際対策に係る新たな措置について):https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

*検査証明書(PCRテスト用)および誓約書は、フォーマットが更新されるので、常にチェックし最新のものを使用する必要あり

6. 厚生労働省(新型コロナウイルス感染症対策 質問票):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00251.html

*最後に発行されるQRコードはスクリーンショットを取っておく必要あり

7. 厚生労働省(健康カード):https://www.forth.go.jp/news/20201101.html

8. 必要なアプリのインストール:https://www.forth.go.jp/news/20201101.html または https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html

 

 

実際の帰国の際に必要だった書類等(2021年4月時点)

1. 上記5. 検査証明書:搭乗72時間前のPCRテスト受診、陰性結果証明(上記5の検査証明書を医療機関へ記入依頼:外務省「たびレジ」に登録し、マレーシア大使館からの定期的なメールを受信していたため、そのメールに、テストが無効となるケースや、有効なテストを行う医療機関のリストが添付されており、大変役立った)

2. 上記5. 誓約書: シンガポールでのトランジット時に英文を渡されるが、既に日本語の誓約書を用意していた

3. 上記6.: 搭乗日前日に、QRコードを取得 

4. 上記7. 健康カード: 先に用意していなかったため、福岡空港の書類チェック時に受領し記入

5. 上記8.: 必要なアプリのインストール

 

【2021年4月 マレーシア発】

KLIAは見たこともないほど閑散としている。マレーシアでは搭乗4時間前に空港に到着した方が良いと言われていたので早めに空港に到着したが、今回のシンガポール航空チェックインは搭乗3時間程前から行われた。

 

シンガポール航空では、シンガポールへの入国時に必要なPCRテストを受ける医療機関が決められており(シンガポール航空HP参照)、それ以外の医療機関でPCRテストを行った場合、テスト受診が搭乗の72時間以内ではない場合、搭乗日より14日以内に複数国へ渡航している場合など、シンガポール航空の要求を満たしていない場合、担当者が傍に居る上席者へ確認したり、電話で確認したり、チェックインに時間がかかるようであった。

 

今回、シンガポールはトランジットのみで、入国ではないので、シンガポールおよび航空会社指定のPCRテストは不要だが、日本入国におけるPCRテスト陰性結果が必要なため、パスポートとPCRテスト陰性結果の書類およびPCRテストを行ったラボからの書類(医療機関から結果を受領した際に渡された)を提示。

 

問題なく、チェックイン完了。出国審査や荷物検査を受ける人は2-3人しか居なかったため、スムーズに終了。搭乗人数は、100人にも満たなかったと思われる。私の横の座席には誰も座っておらず、3席を使用できた。

マレーシアからの出発が30分程遅れたため、シンガポールにも予定より少し遅れて到着。

 

【シンガポールでのトランジット】

1.シンガポール到着後は、シンガポール入国の搭乗客から先に降ろされる。

2.続いて、残りの搭乗客全員が降ろされる。

3.飛行機を降りたら直ぐに、医療防護服完備の空港関係者が複数人待っており、15人ずつ並ばされて、緑のリボンを手首にするよう渡される。

4.トランジット待ちエリアへ全員で移動。トランジット待ちエリアには、300人ほど居り、若干、感染可能性の恐怖を感じる。

5.空港関係者により、一人一人パスポートと搭乗券のチェック:紙のリストに搭乗客の名前が記載されており、それをチェックしているため、かなりの時間を要した。

6.搭乗までの間、決められた場所に居るように指示される。深夜のトランジットでみんな疲れているため、床に寝ている人も多数。

7.搭乗1時間前に搭乗ゲートオープンと電光掲示板に表示。ゲートに行こうとしたが、空港関係者にアナウンスがあるまで待つように言われる。

8.結果、出発時間15分程前に移動開始。ゲートに行く際にも、紙のリストで、空港関係者が搭乗客の名前と搭乗券をチェック。福岡行には、30人程の搭乗客だった。

 

【福岡空港到着】は少し遅れて、9.30頃到着

1.こちらでも、飛行機を降りると医療防護服完備の空港関係者が複数人待っており、書類等チェックエリアへの経路を指示される。

2.必要書類等のチェックが行われる。到着が早かったせいか、シンガポール航空の搭乗客のみだったが、空港関係者もマニュアルを見ながらの対応で、やはりチェックに時間を要した。

3.書類等のチェックが終了すると、空港関係者に案内(経路に関係者が立っており、行先を指示される)され、PCRテスト(唾液)を受ける。テスト前に「10分以内の飲食が無いか、歯磨きしていないか?」を確認される。シンガポール航空からそのような指示がなかったため、飲食した人は、10分経過するのを待っていた。

4.PCRテスト結果待ちの間、また移動し、再度書類等のチェック。ここでは、インストールしているアプリにテストメールを送ったり(私の場合、GmailとSkype)して、実際にアプリの起動確認を行う。他のアプリもNotificationがONになっているか、Google Mapの設定等も確認。

5.PCRテスト陰性結果受領。(この後、ホテルチェックイン時、念のため、陰性結果を提示する。)

6.入国手続き 

7.税関手続き:マレーシア滞在目的、滞在期間なども確認される。

8.空港を出たのが11.30頃。3-4時間かかると覚悟をしていたため、2時間と思いの外、短時間で終了。

 

 

帰国日:         

 関係各所からの確認、連絡など無し

 

帰国2日目:    

 11.00頃 件名:<厚生労働省> 健康状態確認のお願い のメール受信。

添付URLにアクセスし、当日14.00までに回答するように指示がある。「回答が無い場合、氏名公表等の対象となります」との注意あり。

念のため、レポート後は、常にスクリーンショットを撮っておいた。

 

帰国3日目:    

 11.00頃 <厚生労働省> 健康状態確認のお願い のメール受信。

 15.20頃、入国者健康管理センターからOELアプリ(OSSMAではない)のログイン可能のメール受信。マニュアルによると、受信後直ぐに回答しなければならない。

「今ここ(I’m Here!)」をクリックした後は、別画面へ移動するが、Cancelをクリックすると「今ここ(I’m Here!)」画面にもどり、その下方にレポートした日時が表示される。念のため、レポート後は、常にスクリーンショットを撮っておいた。

 

帰国4日目:    

 11.00頃 件名:<厚生労働省> 健康状態確認のお願い のメール受信。

 11.30頃   OELレポート通知受信。

 

帰国5日目:    

 10.30頃 OELレポート通知受信。

 11.00頃 <厚生労働省> 健康状態確認のお願い のメール受信。

 15.30頃 OELレポート通知受信。

 17.30頃 OELレポート通知受信。

 

帰国6日目:    

 10.50頃 OELレポート通知受信。

 11.00頃 <厚生労働省> 健康状態確認のお願い のメール受信。

 17.20頃 OELレポート通知受信。

 

帰国7日目:    

  9.20頃 OELレポート通知受信。

 11.00頃 <厚生労働省> 健康状態確認のお願い のメール受信。

 17.50頃 OELレポート通知受信。

                            

帰国8日目:    

 10.00頃 OELレポート通知受信。

 11.00頃 <厚生労働省> 健康状態確認のお願い のメール受信。

 18.30頃 OELレポート通知受信。

 

帰国9日目:    

 11.00頃 <厚生労働省> 健康状態確認のお願い のメール受信。

 12.00頃 OELレポート通知受信。

 18.00頃 OELレポート通知受信。

 

帰国10日目: 

 10.15頃 OELレポート通知受信。

 11.00頃 <厚生労働省> 健康状態確認のお願い のメール受信。

 17.50頃 OELレポート通知受信。

 19.20-19.50頃 OELレポート通知受信。入浴中のため、通知に気づいたのは19.50。

 

帰国11日目: 

 朝から、隣室の男性客の咳やクシャミが聞こえてきて、少し不安になる。

 10.15頃 OELレポート通知受信。

 11.00頃 <厚生労働省> 健康状態確認のお願い のメール受信。

 16.10頃 OELレポート通知受信。

 

帰国12日目: 

やはり朝から、隣室の男性客の咳が聞こえてきて、少し不安になる。

 11.00頃 <厚生労働省> 健康状態確認のお願い のメール受信。

 11.30頃 OELレポート通知受信。

 18.15頃 OELレポート通知受信。

 

帰国13日目: 

 今日は朝から昼までに1時間おきにOELレポートの通知を受信し、1日4回の受信はこれまで最多

 10.00頃 OELレポート通知受信。

 11.00頃 OELレポート通知受信。

 11.00頃 <厚生労働省> 健康状態確認のお願い のメール受信。

 12.00頃 OELレポート通知受信。

 17.00頃 OELレポート通知受信。

 

帰国14日目: 

 11.00頃 <厚生労働省> 健康状態確認のお願い のメール受信。

 11.30頃 OELレポート通知受信。

 14.30頃 OELレポート通知受信。

                            

帰国15日目: 

 11.00頃 <厚生労働省> 健康状態確認のお願い のメール受信。

 13.30頃 OELレポート通知受信。

 16.30頃 OELレポート通知受信。

 

帰国16日目

 午前中、ホテルチェックアウト

 20.00頃 厚生労働省担当者より、Skypeにて連絡あり。 自主隔離期間は昨日で2週間となり終了、今朝チェックアウトした旨を伝えたところ、「失礼しました」とSkype終了。日本入国者の情報が連携されていない様子。

 

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ホテル滞在中は、他の宿泊客との接触を避けるため出来る限り部屋を出ないようにし、食事はデリバリーを頼むようにしていました。スマホが海外の番号の為、登録出来ないデリバリーサービスもありましたが、Uber eatsとFoodPandaには登録可能でした。FoodPandaはコンビニ(配達料無料)も網羅しており、大変助かりました。尚、朝食はホテルでお弁当が用意され、部屋でも食事が出来るようになっていました。

また、ホテルには感染予防対策セットとして、マスク、アルコール除菌ジェル、ペーパータオル等、複数入ったものが用意されていました。

 

日本に帰国できた喜びはありましたが、ずっとホテルから(実際には部屋から)出ない状態が続いていたので、1週間も経過するころになると、残りの隔離期間を指折り数えていました。ただ、SNS等では毎日、都道府県別感染者数が更新されており、何かあったら自分だけでなく、周りに迷惑をかけることになりますので、とても部屋を出る気にはなれませんでした。部屋には窓があり、少し開け換気が出来たのは幸いでした。

 

帰国時空港にて、アプリやメールのテストを行って、連絡や指示を受信できることは確認済みでしたが、14日間の自主隔離期間中Skypeでの連絡も、Google Mapの履歴を送信するような指示はありませんでした。

 

現在(2021年7月)まで、航空会社や関係各所からの連絡はありませんので、同じ飛行機に搭乗した乗客には感染者は居なかったと思われます。

 

帰国2週間後、マレーシアでは爆発的にコロナの新規感染者数が増え、現時点では再度の厳しいロックダウン状態となっています。

あの時、いま帰国しなければ、今後いつ帰国できるか分からないと思い、思い切って仕事を辞め(他国同様、外国人の再入国が厳しいため)帰国を決断し、無事、家族や友人に会うことができて良かったと思います。

 

早くコロナが収束し、また皆が自由に往来でき、家族や友人、大切な人にいつでも好きな時に会える日が来ることを願っています。