春の料理の彩り素材に活躍するキヌサヤ。

あまり早くに種まきをすると霜にやられてしまうので、冬の間はできるだけ小さく育てていたほうがよいだろうということで、他の野菜よりも遅めの種まきです。

11月11日　種まき

葉物野菜は間引きをしながら収穫ができますが、実のも野菜は当然のことながら花が咲いて実が育つまで収穫ができません。

できるだけ早い時期から開花・結実してくれるといいなということで、「早生」と書かれた品種を選びました。

毎年赤花と白花でどんな違いがあるのかな？と気になりつつも、子供のころからなじみのある赤花を選んでいます。

白花の方が育てやすいとか収穫量が多いとか言いますが、赤花でも毎年どっさり収穫できているので、花がかわいい赤花の方がいいかなと思っています。

1か所に3粒ずつまき、そのまま間引きせずに育てるつもりです。

種まきから11日で発芽が始まり、やがて本葉も出始めました。

は～、ひとやすみするかにゃ

ちょっと！せっかく出た芽を踏みつぶさないで！

細かいこときにするにゃ～

2か月ほどたち、霜が降りる寒さになりましたが、ゆっくりと成長は続いています。

キヌサヤを育てている場所は隣に猫の家があるため、冬は畝の半分が日陰になってしまう時間帯が多いです。

そのため育ち方にも差が出てきていますね。

2月18日　支柱取付

まだ実にはなりませんが、花が一つ咲いていました。

成長が進んでいる証拠ですね。

この先暖かくなると一気にツルが伸びてくると思うので、もう支柱を立ててネットを取り付けておきましょう。

これまで支柱を取り付ける時はもっぱら麻ひもで結束していましたが、今回は文明の利器を手に入れてしまいました。

金属製の十字バンドです。

1人で支柱を立てる時、だれか押さえて～と思うことがたびたびあるのですが、これなら一人でも簡単に支柱を組むことができます。

便利ですね！

支柱取付から1週間ほどたつと、ネットにひげが巻き付き始めました。

ネットの一番下は、猫が引っ掛からないようにちゃんと隙間をあけてありますよ。

前に引っかかって騒いでいた時があるからね。

今回の支柱にはいつもと違う点がもう一つあります。

支柱はもっぱら合掌式にしているのですが、今回は直立式にしてみました。

合掌式だと支柱内側の実が収穫しにくかったり見逃しやすかったりするので、内側からも収穫できるようにしたらいいかなと思ったのです。

3月14日　初収穫

3月に入ると寒さも緩み、ツルはさらに伸びはじめ、花もだんだん目に付くようになってきました。

いつ頃実がつくかなと思いつつ見ていると、あっ、さやができている！

気が付かなかっただけで、すでに実に育っていたようです。

でもよく探しましたが、収穫できそうなサイズはこの２つだけでした。

これっぱかし、どうしよう…

その後もふたつ、みっつと収穫しては保管しておき、やっとお吸い物にする程度にたまりました。

大事に大事に食べているうちが一番おいしいんですよね。

4月に入るとツルは背高くなり、花もたくさん咲いてきました。

鞘の収穫も、1回に採れる量が日に日に多くなっていきます。

片手に乗る程度の量から、両手に山盛りの量になっていきます。

ねえねえ、ちょっとついてくるにゃ

ここ、生い茂って日陰になって涼しいにゃ

ツルとツルの間の隙間が、猫にとってはちょうど良い隠れ場所になっているようです。

猫の後を追って内部に入り、さやを収穫しましたが、結構な量がとれました。

合掌式支柱で中に入れない状態だったら、見逃していた鞘も多かったかもしれませんね。

キヌサヤは最盛期には毎日山盛りの収穫になり、とても食べきれない量になります。

知り合いにもおすそ分けしますが、自分でもせっせと食べます。

炒め物や、

みそ汁やスープ、

煮物の彩りにと、一生懸命食べますが、冷蔵庫にどんどんたまっていきます。

キヌサヤはあまり冷凍保存しておくような野菜でもないので、取り立てで歯ごたえの良い状態でバリバリ食べていきたいです。

食べきれなくなると収穫の際の探し方も、ちょっと雑になっていきます。

すると採りそこなったさやは、マメが育ってパンパンになります。

そしたらそれはそれで収穫し、さやから豆を取り出して豆ごはんにしました。

5月に入るとつるは支柱よりもさらに大きくなり、天を仰ぐようになりました。

花や実はツルの先端につくので、手を伸ばしてやっと届く高さでは収穫が大変なので、そろそろ今年のキヌサヤ栽培は終わりにしようかなと思います。

赤花も十分多収穫でした！

キヌサヤ 2023

キヌサヤ　2023