ヘアスタイルをお客様に提案する前に

僕が必ずお客様に聞くこと

それは普段自宅でどのようにスタイリングしているか。です。

なぜなら、、、それによって提案させていただくデザインも違えば、幅も違うからです。

生活環境は人それぞれ違うワケですし、かけられる時間なども全然ちがうワケです。

あとは性格的な部分もありますが、、、笑

つまり、お客様が望むスタイルも美容師側が、提案するスタイルも、お客様が自宅で出来ないと全く意味がありません。

月に一度美容室に足を運んでくれるお客様がいたとしましょう。

353日はお客様自身が自分でスタイリングする事になります。

ですから、お客様のライフスタイルによってご提案するものがそれぞれ違います。


今も結構若い子に人気ですが、、、

切りっぱなし外ハネボブ


乾かせばこうなると思っている子

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意外と多いんです。。笑
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乾かすだけでは

再現できません!!

ですから、いつもアイロンをするっていう方にはもちろん提案します。

何にもしないっていう方には

お願いします!


アイロン使ってねと。。笑

それでも何もしたくないし、する時間ないって方には、、、

こう言います。

『しない方がイイですよ。』笑


だって、出来ないスタイル提案しても
満足しないし、ストレスがたまるだけです。笑



乾かすだけで簡単にキマるスタイルもありますから。


要望✖︎提案✖︎美容師の技術=再現性


だと思っています

後は美容師のウデもありますがね。。




先日、部屋の整理をしていると

古びた手帳が大量に出てきた

美容師一年目の時から年度がかわるごとに増えていった手帳

汚ねぇ字で数字やら、先輩に言われた事やら後輩に言った事やら走り書きしている手帳

カラー剤ベッタリのページがあったり

きっと手荒れで切れた手で触れたのであろう血だらけのページも(笑)

その中にあった言葉をいくつか抜粋

2005◯月◯日

毎日バックルームから怒鳴り声が聞こえる、、俺はこの先大丈夫なのか。。


2005◯月◯日

超忙しい週末
ラボのホワイトボードに殴り書き「空気のつくれねぇアシスタント全員死ね!」

シャンプーしか技術のない自分には何が出来るのか。最高のシャンプーをする。元気に挨拶。笑顔をつくる。気づく。


2008年◯月◯日

史上最低クソアシスタント
と言われた。

マジムカつく。ヘコむけどそんなヒマはない。明日から見とけよ!

2008◯月◯日

「一生俺の客に触るな。直すのに余計時間がかかる!サルでもマネの一つや二つ出来る!オマエのブローはサル以下だ!!」

悔しくて眠れない。
光景が消えない。
手の入れる回数
ブローのパネル数
全部マネてやる。

2009◯月◯日(デビュー後)

「イラつくから俺の隣でハエがとまるようなワインディングしてんじゃねぇよ!!」

クソムカつく。
意地でも横並びで仕事してやる。

と、、

まぁ、こんな感じで大量の手帳には日々のこんな出来事がたくさん書き記してあったわけだけど、、

自分が多くの後輩を抱えた時、、

「人の為にスタッフの為ここまで本気になれるのか??」

「背中を見せられるのか??」


という事を考えさせられた。

「〜しろ!」「〜やれ!」みたいのは「絶対響かない。」


自分自身がムカつきながらヘコみながらも反骨心を持てたのは「常に絶対的なものを見せられていたから。」


「オマエに言われたくない。」と不思議と思ったことがなかったのはコレです。

今更ながら、自らに問う。

「人の為に、自分の為にここまでマジになれてるか?」と。








今の時代、美容室に行けば半数以上の方がやる

『トリートメント』

トリートメントと言えばお客様のイメージは

髪がキレイになる

ツヤツヤになる

ボリュームダウンする

クセがおさまる

などなど色々な良いイメージがあるでしょう

しかし『トリートメント』と呼ばれるものには様々な種類があります

いろんなメーカーさんがトリートメントの新商品がでると

売り込みにきてくれます

流行ってるのか?コレ。

僕は必ず聞く事があります

『コレ、還元剤入ってますか?』


還元剤とは、、、

簡単にいえば

パーマ剤みたいなもんです

この時点で僕の答えはNOです

メーカーさんには申し訳ないですが

根本的に『髪をキレイにする』という事からは

かけ離れてます

確かに見ためはキレイでしょう

しかし、いくら微量とはいえ

髪には負担ですよ

だって微量とはいえ『パーマ剤』みたいなもんスよ?!

美容師側が理解しているかしていないかは別として、、、

僕には口が裂けてもお客様に言えませんよ、、、

『ツヤツヤ、サラサラになるイイトリートメントあるんですよ〜〜』なんてね❗️笑

弱いストパーと言え。笑

といっても別に否定派ではありませんよ。

ちゃんと美容師側が毛髪理論や薬剤知識をもった上でお客様にリスクも含めて説明できているか。

ちゃんと先の先の事まで考えてアプローチしているか。

それが一番『お客様の為』になる事です。

サラサラになる
やわらかくなる
ツヤツヤになる

とだけ言えば

そりゃ皆飛びつきますからね。