乳児院で育った貴方へ

自分が乳児院で育ったこと、悩む日が、悲しみを感じる日がくるかもしれない。
そんな時に貴方に伝えたい。

貴方と過ごした数年間。貴方の記憶には残ってないかもしれない、幼い頃の数年間。

初めて寝返りをした時、初めて立てた時、初めて歩いた時、初めて喋った時、貴方の周りにはたくさんの大人がいて、成長を喜び祝福しました。
貴方が熱を出した時、怪我をした時にはたくさんの大人が胸を痛め、よくなりますようにと祈り、治った時にはホッと胸を撫で下ろしました。
貴方がかわいいイタズラをすれば、怒りながらもどうしてこんなに可愛いのかと笑いました。
貴方の寝顔を見て癒され、貴方の泣き顔を見て癒され、貴方の笑顔を見て癒され、貴方の全てが私たち大人の元気の源でした。

そして、抱っこをせがむ姿、抱っこから降りたくないと足を絡めてしがみつく姿、私を見て駆け寄る姿、もっと食べたいと泣く姿、楽しいねと笑う姿、寝ながら笑う姿、泣いて起きてくる姿、全ての瞬間が今も私の宝物です。

貴方がどれだけの大人に囲まれて愛され、愛し育ったのかうまく伝えることはできないけど
仕事だからだけじゃなく、人間と人間として心から貴方を愛していたことを、今もずっと応援していることを伝えたいです。

私だけじゃなく施設の職員みんな貴方を応援しています。
乳児院で育った貴方には貴方のことが大好きな親戚のような存在の人が何十人もいて、何十人もの人が自分を愛して応援してくれていると、心強く感じてくれたらなと勝手ながら思っています。



いつかどこかで大きくなった姿を見たいです。そして貴方の小さかった手を握らせてください。