私たちが今普段、数字を当たり前に使っています

その中で「0」という数字は不思議な存在に感じませんでしたか?

例えば
「ケーキが0こあってそれを5人で分けると、1人何個になるでしょう?」

などの問題を小学校の時によく聞いたと思います

僕はこれを聞いて「ん?」と思いました

同じことを思った人も多いと思います

計算方法は
「0 ÷ 5 = 0」
ですが、「0」を割るってなに? 
と思った人も多いはずです

この「0」は比較的最近発見された数字なのです

今回はそんな「0」についての歴史を見ていきます😄


この「0」という概念(何もない)が完成されたのが5世紀のインド数学だと言われています

数学の歴史は紀元前2500年前(今から4500年前)以前から存在しますので、数学の学問には2000年以上も「0」がなかったことになります

今ではコンピュータでも物理学でも不可欠な概念になっています


数学の「0」の誕生には、インドで同時期に発達していた哲学の空虚(物の中身、物事の価値あるいは心の拠り所がないこと)から「0」が誕生したと考えられています

哲学が数学の「0」を生み出すのに重要な役割を果たしたのです

何もないという概念を628年にインドのヒンズー教徒で天文学者であり数学者であるブラーマグプタが「0」という記号を考え出しています


私たちが「0」という概念を理解しにくい理由は単に数を数えるために作られた他の数と違い、何もないという概念(哲学的な考え)が混ざったものであるからだと考えます

そこからインドはヨーロッパ国に侵略され、「0」の概念がヨーロッパにも伝わり、世界中に広まっていくわけです


面白い歴史があり、中世のヨーロッパの宗教指導者は「0」の存在を認めておらず、イタリアではアラビア数字を疑って、「0」の使用を法律で禁止していたようです


しかし、現在私たちの暮らしで0を使ってはいけないとなると、かなり不便になると思います

なぜなら「0」は使い勝手が良いからです

なのでイタリアでも当時、不法であっても秘密裏に使用されていたと言われています


数字一つにしても誕生にはいろいろな歴史があることがわかります