ここから先はじん(自然の敵P)様の「カゲロウデイズ」の自己解釈小説です。
自己解釈に違和感がある方、不快に思う方はお戻りください。
読んでからの文句は受け付けません。
誤字脱字があれば御報告お願いします。
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病気になりそうなほど、眩しい日差しのなか
天気が良いな…
なんて思いつつ、手元のデジタル時計を確認すると、もうすぐ12時半だった。
特にすることもなく、隣にいる○と公園のブランコで駄弁っていた。
「でもまぁ夏は嫌いかなぁ……」
黒猫を撫でながら君はふてぶてしくつぶやいた。
「ふーん、僕は割りと好きだよ?」
「なんで?暑いじゃん」
「んー、なんでだろ」
「なんなのよ……ぁっ」
振り向くと、膝の上から黒猫が飛び降りて逃げ出していた。
君はというと、黒猫のあとを追いかけて道路に飛び込んだ。
その瞬間、信号機が赤に変わった。
そして、僕は後悔した。
なぜ引き止められなかったんだろう。
バァッと勢いよく通ったトラックが君を引きずって、
状況を把握できず頭の中が真っ白なのになぜか泣き叫んだ。
血飛沫の色と晴れ渡る青空、車のガスの匂いと君の香りが混ざりあいむせかえった。
徐々になにがおこったのか理解する。
でも、理解を拒み嘘だと呪文のように呟く。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。
でも、嘘じゃない。
事実、現実。君はもう戻らない。この世にはいない。
は、ははは…狂ったように笑った。
そして僕は意識を失った。
セミの声だけがただうるさくこだましていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
チクタクチクタク
時計の針が動く音で目を覚ました。
「っん~なんだ、夢か…今は何時だ?」
やけにリアルな夢だったな…と思いつつ正夢にならないことを願って時計を見ると
8月14日の12時8分をさした時計が目に入ってきた。
やばい、今日は12時半に公園で新野と遊ぶ約束してたんだった。
あわてて支度をし、家を出る。
公園が近所でよかった。やけに蝉の声がうるさく聞こえたのは気のせいだろうか…?
腕時計に目をやると、12:25というギリギリな時間で待ち合わせ場所の公園についた。
「もう、遅い!」
「ハァ、ハァ…5分前じゃん」
「この暑いなか待つ身になってよ!」
「それにしても天気がいいな」
「話をそらすな!…まぁ、そうだけど」
まるで吸い込まれそうな青空に昨日見た夢を思い出した。
「でもまぁ、夏は嫌いかな」
あれ?このセリフ…
「お、僕は割りと…好きだよ?」
「なんで?暑いじゃん」
「…」
昨日の夢でした会話だ。僕は急に不安になった。
「も…もう、今日は帰ろうか」
「え?でも来たばっかり…」
「いいから…!」
新野の言葉をさえぎり無理やり手を引いて歩き出す。
途中で手をはなされたが、夢とは違うから大丈夫だろうと思い、ほうっておいた。
道に抜けたとき、周りの人が皆上を見上げ口を開けていて
疑問に思った僕は上を向くと信じられないものが降ってくるのを見た。
「あ、新野?…新野おぉぉぉおおおぉおおおぉお」
落下してきた鉄柱が君の細い体をつらぬいて突き刺さる。つんざく悲鳴とどこかの家の風鈴の音が頭のなかでまわる。僕の不安は見事に的中し、僕の思いは見事に空回りした。
ドウセマタ夢ダロウ。
夢ノ中デ夢ヲ見テルンダ。夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ。
脳裏に誰かの笑い声が響く
「夢じゃないぞ」
そう聞こえた気がした。
その途端、視界が眩み視界の端に君の横顔が映った。
その横顔は微かに笑ってるような気がした。
僕の世界…脳内にはもう一人の僕、カゲロウがいて、
そいつが笑うと世界が眩み僕の希望を奪いさる。
何度も…おそらく何十年も…
この8月14日と8月15日を繰り返しループする。
もう、とっくに気がついてたよ。ループする原因が。
結末はきっと一つだけ。
君が死ぬたびループするなら、僕が死ねば終わるはず。
繰り返した夏の日の向こうにはきっと…
赤に変わった信号機が目に入った僕は君を押し退けて道路に飛び込んだ。
その瞬間、当たり前のように大型トラックにぶち当たる。
血飛沫の赤色と軋む僕の身体が君の丸い瞳に乱反射して映る。
文句がなりげな脳内の僕…カゲロウに「ざまぁみろよ」って笑ったら
現実のようなそうでないようなよくあるようなないような夏の日がここでおわった。
ーーーーーーーーーー
チクタクチクタク
時計の針が動く音で目を覚ました。
「っん~なんだ?ゆ…め?」
ベッドから起き上がると、そこには、黒猫を抱き抱えてうつむいたいるはずのない少女…君の姿があった。そして、君はゆっくりと口を開き「まただめだったよ…」と悲しそうに呟いた。
携帯のディスプレイには8月14日と表示されていた。
自己解釈に違和感がある方、不快に思う方はお戻りください。
読んでからの文句は受け付けません。
誤字脱字があれば御報告お願いします。
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病気になりそうなほど、眩しい日差しのなか
天気が良いな…
なんて思いつつ、手元のデジタル時計を確認すると、もうすぐ12時半だった。
特にすることもなく、隣にいる○と公園のブランコで駄弁っていた。
「でもまぁ夏は嫌いかなぁ……」
黒猫を撫でながら君はふてぶてしくつぶやいた。
「ふーん、僕は割りと好きだよ?」
「なんで?暑いじゃん」
「んー、なんでだろ」
「なんなのよ……ぁっ」
振り向くと、膝の上から黒猫が飛び降りて逃げ出していた。
君はというと、黒猫のあとを追いかけて道路に飛び込んだ。
その瞬間、信号機が赤に変わった。
そして、僕は後悔した。
なぜ引き止められなかったんだろう。
バァッと勢いよく通ったトラックが君を引きずって、
状況を把握できず頭の中が真っ白なのになぜか泣き叫んだ。
血飛沫の色と晴れ渡る青空、車のガスの匂いと君の香りが混ざりあいむせかえった。
徐々になにがおこったのか理解する。
でも、理解を拒み嘘だと呪文のように呟く。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。
でも、嘘じゃない。
事実、現実。君はもう戻らない。この世にはいない。
は、ははは…狂ったように笑った。
そして僕は意識を失った。
セミの声だけがただうるさくこだましていた。
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チクタクチクタク
時計の針が動く音で目を覚ました。
「っん~なんだ、夢か…今は何時だ?」
やけにリアルな夢だったな…と思いつつ正夢にならないことを願って時計を見ると
8月14日の12時8分をさした時計が目に入ってきた。
やばい、今日は12時半に公園で新野と遊ぶ約束してたんだった。
あわてて支度をし、家を出る。
公園が近所でよかった。やけに蝉の声がうるさく聞こえたのは気のせいだろうか…?
腕時計に目をやると、12:25というギリギリな時間で待ち合わせ場所の公園についた。
「もう、遅い!」
「ハァ、ハァ…5分前じゃん」
「この暑いなか待つ身になってよ!」
「それにしても天気がいいな」
「話をそらすな!…まぁ、そうだけど」
まるで吸い込まれそうな青空に昨日見た夢を思い出した。
「でもまぁ、夏は嫌いかな」
あれ?このセリフ…
「お、僕は割りと…好きだよ?」
「なんで?暑いじゃん」
「…」
昨日の夢でした会話だ。僕は急に不安になった。
「も…もう、今日は帰ろうか」
「え?でも来たばっかり…」
「いいから…!」
新野の言葉をさえぎり無理やり手を引いて歩き出す。
途中で手をはなされたが、夢とは違うから大丈夫だろうと思い、ほうっておいた。
道に抜けたとき、周りの人が皆上を見上げ口を開けていて
疑問に思った僕は上を向くと信じられないものが降ってくるのを見た。
「あ、新野?…新野おぉぉぉおおおぉおおおぉお」
落下してきた鉄柱が君の細い体をつらぬいて突き刺さる。つんざく悲鳴とどこかの家の風鈴の音が頭のなかでまわる。僕の不安は見事に的中し、僕の思いは見事に空回りした。
ドウセマタ夢ダロウ。
夢ノ中デ夢ヲ見テルンダ。夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ。
脳裏に誰かの笑い声が響く
「夢じゃないぞ」
そう聞こえた気がした。
その途端、視界が眩み視界の端に君の横顔が映った。
その横顔は微かに笑ってるような気がした。
僕の世界…脳内にはもう一人の僕、カゲロウがいて、
そいつが笑うと世界が眩み僕の希望を奪いさる。
何度も…おそらく何十年も…
この8月14日と8月15日を繰り返しループする。
もう、とっくに気がついてたよ。ループする原因が。
結末はきっと一つだけ。
君が死ぬたびループするなら、僕が死ねば終わるはず。
繰り返した夏の日の向こうにはきっと…
赤に変わった信号機が目に入った僕は君を押し退けて道路に飛び込んだ。
その瞬間、当たり前のように大型トラックにぶち当たる。
血飛沫の赤色と軋む僕の身体が君の丸い瞳に乱反射して映る。
文句がなりげな脳内の僕…カゲロウに「ざまぁみろよ」って笑ったら
現実のようなそうでないようなよくあるようなないような夏の日がここでおわった。
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チクタクチクタク
時計の針が動く音で目を覚ました。
「っん~なんだ?ゆ…め?」
ベッドから起き上がると、そこには、黒猫を抱き抱えてうつむいたいるはずのない少女…君の姿があった。そして、君はゆっくりと口を開き「まただめだったよ…」と悲しそうに呟いた。
携帯のディスプレイには8月14日と表示されていた。


