マヤクは「麻の薬」と書きますがイメージ的には「魔薬」がふさわしい感じがしますね。悪魔のような薬に思われていますから。

しかしマヤクは「麻の中に含まれる薬」という意味なので麻薬で正しいのです。

麻薬は英語ではnarcoticナーコティック。これはギリシャ語のnarkeナルケからきたことばで「麻痺」 「麻酔」を意味します。


麻薬は麻酔作用があり、しかも強力な習慣性やタンデキ性(摂取をやめようとしても自己の意志ではやめられないこと)が生じやすいです。

しかし麻薬は法的には麻薬(及び向精神薬)取締法および政令で決められた化合物のみが麻薬とされているのでその法律に記載されていない麻薬を勝手に用いても違法ではないことになります。


ところで大麻は法的には麻薬ではありません。しかし大麻取締法という法律で麻薬とは別個で取り締まられています。


覚醒剤も麻薬ではありませんが覚醒剤取締法という法律で厳重にい管理されています。


代表的な麻薬のモルヒネはオランダ語morfineモルフィネからきたものです。発見者のゼルチュルナーは睡眠の神・ソムノスSomnosに仕える夢の神・モルフェースMorpheusに因みこの名をつけたといいます。

アヘンはケシの実に傷をつけそこからしみ出る液を乾燥させてものです。英語ではオピウムといいギリシャ語の果汁を意味するオピオンからきています。日本語のアヘンはアラビア語のケシの汁を意味するアフェウンalyunが由来です。

コデインはケシの頭を意味するギリシャ語kodeiaに物質語尾のinをつけたもの。以上代表的な麻薬の言葉の由来説明でした。