川柳に「親見ればオレの将来知れたもの」というのがあります。不都合な事だけ親のせいにされては親もたまりませんが、賢い両親のもとから生まれた子どもも70%が頭がよかったというドイツの学者の調査もあり、親の素質が子どもに伝わるのはギリシア時代からいわれていることではあります。


子が親に似るという遺伝現象は細胞分裂の時に現れる染色体上に遺伝を司る因子の存在が証明され、この因子により親の性質が子に伝わることが明らかになりました。その因子の正体はDNAと塩基が結合した物(ヌクレオシド)が何万も重合した高分子物質です。


DNAが持つすべての遺伝情報をゲノムと呼び1つのDNAの部分を遺伝子(geneジーン)といいます。

gene(ジーン)はギリシャ語のgune(ギュネ)からきた言葉で女性という意味があります。「-gen」は日本語の元、源の由来でもあるとのことです。作家の渡部昇一さんによれば「gene(ギュネ)は女性ですなわち遺伝子で源で、簡単にいえば女の人は偉いのでしょう」と本の中でおっしゃっています。


皮肉な劇作家として有名なバーナード・ショウ(1925年ノーベル文学賞受賞)に惚れこんだアメリカの女優パトリック・ケンベルが彼にプロポーズしたのはこのセリフでした。

「私たちが結婚すれば貴方の優秀な頭脳と私の美貌を持った子どもが生まれるわ。私たち結婚すべきよ。」

それに対してショウはこう答えました。

「貴女のおバカな頭脳とワシの不細工な顔を持った子どもが生まれたらどうするんじゃ」