どんな背丈の人でも、人は身長に関しては幻想を作り上げようとするものらしい。

ウィリアム3世(1650~1702)は自分の王宮ハンプトンコートのドアノッカーを来訪者の目線よりかなり高く作らせて国王である自分の背の高さを思い知らせていました。


米国の伝説のスター、ジョン・ウェインは身長193cmでしたが、底の厚さが10cmの靴をはきカウボーイハットをかぶっていました。

しかも自分の船の天井まで高くして厚底、カウボーイハットのまま入れるようにしたといいます。


演説者は演題に立ち、宗教指導者は祭壇から説教をし、王や女王は玉座にのぼるのも大きいことが権威的であることと結びつくからでしょう。


このように、人は他の点はともかく背丈に関しては他人より大きめに思い込ませたがるようです。71%の人が自分の身長を少し高めにサバをよんでいるということです。

地球上どの地域でも共通して男性の方が女性より背が高いようです。

既婚者を調べたところ夫より背の高い女性の組み合わせは0・3%で予想より低かったと研究班は言っています。そしてその結果の示すものは女性より上位に立ちたいという男性の気持ちの表れと分析しています。

しかし身長にこだわりを持っているのは男性自体のようで女性は案外男性の身長には男性ほど関心がないものです。

既婚カップルで男性が背が高い場合が多いのは自分より背の低い女性にプロポーズするからであって、最近は街では女性の方が背が高いカップルもよく見かけます。女性自体も身長が高い女性が多くなり彼女以上高身長の恋人を見つけるのも難しいこともあるかもしれませんが、遺伝学的にもあえて高身長の男性と結ばれる必要がないと無意識に思っているのかもしれません。

ちなみに私の友人の女性は背の高い男性が嫌いだそうです。その理由は「馬鹿な男には上から話しかけられたくない」・・・・だそうです。