病院の待ち時間
〇病院の待ち時間について色々と問題になっている部分ですが、これは主に外来です。検査や手術待ちとは異なり、院内で待つ外来はストレスが当然に高いものです。病院という環境の中、移動の制限や混雑というストレス、症状の苦痛などなど、病院の待ち時間というのは当然にストレス条件が多く存在しますね。待ち時間への苦情の多くは、予約したのに数時間遅れというものでしょう。1,2時間ならまだしも、4時間超え、朝一に受付したのに昼を回る、しかもほぼ毎回となれば、ストレスも非常に強く、また、院内で余計なウイルスや菌をもらってしまうリスクも高くなります。病院側がここを改善する手段は医師の人員を増やす他に根本的な手段はありません。いくら待ち時間に策を講じても、それが毎回であればマンネリするだけだからです。待ち時間そのものを短縮する事以外に、ここの解決はありません。意外とあちこちの病院でやってしまっている待ち時間対応というのは「蕎麦屋の出前」だったりします。「もうすぐです」「次です」などです。待ち時間の要因は良くも悪くも医師次第です。外来受付や看護師は医師をせっつく事も、明確な時間を医師に決めてもらう事も出来ません。進行状況を見て「まだかかります」「もうすこしで」と答える事しか出来ません。患者側もまた診療中に医師へ直接はやくしろと言う事も出来ないので、結果的に蕎麦屋の出前回答に何度も何度も翻弄されてしまう訳です。最悪な対応としては、待ちの上乗せをしてしまう事です。早くして欲しかったり、明確な待ち時間を聞きたい患者側へ、その確認で更に待ってもらうように対応してしまう事です。ただでも待ちでストレスが大きい側へ、「確認してきますので、おかけになってお待ちに」とか言ってしまうと、人によってはその場で会計放棄で帰ってしまう事も普通にあります。医療は接客や対応の訓練に特化していないので、どうしてもおかしな対応をしてしまう事が多くあります。他、車椅子利用の高齢者や、既に身体状況が悪化している患者にとって、例えば4時間超えで待ち時間を、というのは医療の視点から見ても当然に良いものではありません。院内での待ち時間の他に、通院までの時間も存在するからです。患者によっては朝6時に宅内で準備し通院し、診察を終えるのがお昼を回るという事も普通にあります。待ち時間での脱水や長時間の座位による褥瘡、血圧の変動、嚥下トラブル、こうした点を本来医療は十分に考慮しなくてはなりません。病院、主に大きな病院がさっくりと待ち時間を解決する、という流れは残念ながら現在見通しすら存在しません。なので、この問題は病院を利用する側が回避していくしかない、という話に行きついてしまいます。みんな待ち時間は我慢しているんだから、という慣習になりますが、介護手続きや施設探しに奔走しなくてはならない、とか、保育園探しに奔走、という部分と同じような根の部分がここにも存在します。本来こういうのは皆が我慢するのではなく、利用者皆が声を出していくのが正解なのですが。改善して我慢を回避できる事は、我慢せずに改善すべきです。我慢の時間を改善に使う事のが間違いなく良い事です。今のところ、待ち時間の長い、いわゆる総合病院系や専門医の人気病院など、ここの待ち時間を回避する方法は、その病院に通院する選択以外を選択する事しかありません。その病院でなくてはダメなケースを除き、多くの症状は他の病院に通院する選択は常に存在します。待ち時間がストレスの場合、担当医へはっきりと待ち時間が苦痛なので他の病院へ通院したい旨を相談することも方法です。苦情ではなく、その苦情の根の部分を医師へ相談することです。その場合、多くは「そっか、うち待ち時間長いからねぇ。。」として紹介を出してくれます。逆に「待ち時間長いけど、治療はうちで受けた方が良いよ。理由はね。。」と説明してくれるケースもあるでしょう。そこで態度を悪化させる医師はそもそもNGなので、とっとと他院へ移りましょう。3時間待ちで診察3分、という不満も多くありますが、その場合、その病院で受診しなくてもおそらく良いと思われます。どうしてもその病院しかないというケースを除いてですが。また、長時間の外来待ちで症状が悪化した場合や座っているのが困難な場合は、すぐに受付や看護師へ訴えましょう。ベッド利用が望ましい場合が多いからです。そこを嫌がる病院もあります(受診の際に起き上がり等、時間がかかるなど)こんな病院もNGです。さんざん待たせるくせに、患者側の動きには迅速を要求するのもおかしな話です。もっとひどい病院になると、一旦帰ってはどうですか?とか言い出したりします。なんのために病院に来ているか解らなくなりますね。それと、やはりかかりつけは大切です。大きな病院で診断がつき薬での治療が主な場合や、術後かかりつけでも十分対応可能な場合などは、無理に大病院で外来を継続する選択はあまりありません。長い待ち時間を回避する為にも、症状と必要性に応じ、大病院やかかりつけ、クリニックなどの選択を行っていくと良いでしょう。外来待ちではないですが、MRIなどの検査待ちについても、遠方から通院する場合は何度も足を運ぶのは大変です。大きな病院だと特に日を置いて、、というケースが多いですが、急ぎたい場合は事情を医師へ説明し、院外の検査を利用出来ないか聞いてみるのも選択です。エリアによっては画像検査専門のクリニックや施設が存在することも多いので、医師へ聞いてみるのも良い選択になる場合があります。病院がそうした所とパイプを持っている場合、タイミングが合えば医師が外来から電話で確認を取ってその場で検査予約を入れてくれることもあります。困っている事、して欲しい事を医師へ伝えるのは恥ずかしい事でも恐れ多い事でもありません。あと、待ち時間の観点から他の病院を選択した時、その病院の医師へ「あちらが混んでいるので、こちらに切り替えました」と言ってはいけません(笑医師がコンプレックスを持っていた場合「うちの病院は空いてて悪かったなコノヤロウ!」と怒られる事もあります。あくまでも通院の距離だとか、時間帯により選択を変えたと説明する事をオススメします。もちろん、待ち時間が苦にならないという人も多く存在しますが。。自分としては、やっぱり病院内で長時間外来待ちというのは、風邪をもらったりするリスクが高いので嫌ですね。