梅雨の終わりの、変化激しいお天気。

雨が降り続いて、蒸し暑い。

それでも降っていない朝は、汗を流しながら歩いている。

散歩の途中で出会うクチナシの花、真っ白で可愛い。

実家の庭を思い出す。

長く手入れもされていなかった庭の片隅に、この季節になると

まるで造花のような真っ白の花が、ぽこぽこ咲いていた。

三年前に両親があいついで亡くなって、空家になった家を解体して更地にしたときに、

うっそうとした庭の木々も全部きれいさっぱり取り払ってしまった。

長年、母が愛した庭、あれほどこだわっていた日々は、遠くどこかへ跡形もなく消えて、

もう何も残っていない。

散歩で出会うクチナシの花を見て、あの庭を思い出すのは、この世ではもう私と弟しかいない。

私たちがいなくなったら、もう何も残らない。

そんなもんだよなあと思うこのごろ、両親の介護が終わったらもう夫の介護が始まって、

自分の老いや、人生と向き合わなきゃいけないという現実。

いつの間に、こんなに早く時が流れてしまったのだろうと呆然としてしまう。