2021年夏すごい!読書感想文教室 開催日程


(*会場詳細は日程の後に記載)

8月5日(木)10時〜13時@関市【残席2


8月8日(日)10時〜13時@関市【残席6】


8月14日(土) 9時〜12時@ZOOM(申込〆切8月7日)【満席】

8月21日(土)10時〜13時@関市【残席5】


8月22日(日)10時〜13時@加茂郡富加町【残席5】


8月28日(土)9時〜12時@ZOOM(申込〆切8月1日)【残席3】


8月29日(日)10時〜13時@関市【残席5】


 

*会場詳細

@関市:関市桜ヶ丘ふれあいセンター 会議室

(岐阜県関市鋳物師屋5丁目2番30号)

 

@加茂郡富加町:タウンホールとみか 会議室

(岐阜県加茂郡富加町滝田1555)

 

@ZOOM :オンラインZOOM にて開催



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「だってお母さん、私、書けないんだもん・・・」


私はその時、うそをついた。


本当は・・・


こんなのズルって知ってるくせに、


そう言ったんだ。


 

「だってお母さん、私、書けないんだもん・・・」


 

ミーンミーンミーンミーン、


窓の外から蝉の声。


原稿用紙を広げた座卓を前にして、


私は正座をしていた。


 

正座してぴったりくっついている


太ももとふくらはぎの間がじっとり汗ばんできているのがわかる。


 

鉛筆を握りしめている右手の


人差し指と親指の付け根のところからも、


小さな玉つぶみたいに汗が滲み出てきた。


 

もう、こう言うしかないよ、


私はそう思って、母にむかって言葉を絞り出したのだった。


それは私が人生初の読書感想文に遭遇していた時。


 

小学1年生の夏だった。


☆ ☆ ☆

子どもが夏休みの宿題として読書感想文を持ち帰ったら、


世のお母さんはどんな気持ちになるのだろう。


 

うちの母は、、、


ひとことで言うと「気合が入っていた!」


 

母は自分でも本を読んだり、文章を書くのが好きだったし、


祖母もそういったところがあったから、


私もそんなふうに育ってほしい、


という気持ちがあるように、私は感じていた。


 

その年の課題図書の中から、母が本を買ってきてくれて


私は「はしれ、きたかぜ号」で読書感想文を書くことになった。


 

でもまさか、読書感想文のために


人生初のチャレンジに1人で挑まなければならなくなるとは・・・


 

小学1年生の私には


思いもつかない展開だった・・・


 

(つづく)