膵臓癌Ⅳと診断され無治療で4ヶ月半程を過ごした夫

 

痛みのピークは検査入院時

 

眉間に皺を寄せ体を丸め苦しそうにベッドに横たわっていた

 

退院後も相性の良い薬に変更するまではしばらく不安定だった

 

結果的にはその後はほとんど強い痛みが出ず

 

亡くなる前は痛み止めすら不要だった

 

痛みに対する恐れはかなり強かったので準備はしていた

 

すぐに駆け付けて下さる往診医の存在

 

緩和ケア病棟の予約やセデーションを行なっている病院にもいざという時の事を確認した

 

万が一どうにもならない苦痛に見舞われたときは迷わず頼れるように心の準備をしていた

 

夫には『今の医療なら苦しまないように必ずお薬で何とかなるらしい』と伝えた

 

『だから大丈夫』という私の言葉をどの程度信じていたかは不明

 

もうひとつ恐れていたのはせん妄

 

全く予測がつかず対処法もわからないまま過ごしていた

 

結局 最後までせん妄らしき言動は経験しなかった

 

自宅で過ごす最後の1ヶ月ほどは多くの方に助けられた

 

そのおかげで偶然にも自宅で看取ることが叶った

 

穏やかに過ごすことができて本当に有り難かったと思う