気力がある内に、ガンガンいきます。
 あ、今更ですが肉体的に問題が潜んでいるから吐き気がある、という場合もあるでしょう。
 でもここでは病気の有無はさておき、恐怖心の有無を話題としてますので。



 嘔吐恐怖症のかたにとって、食事が一番神経を擦り減らす時間なんじゃないでしょうか?
 酷いと間食で食べるようなお菓子も、毒に見えてきたり。

 私の場合ですが、人の目が有ろうが無かろうが心臓バクバク。たまに、のぼせたみたいになり、目眩と震えが来ます。
 一番辛いときは、食品店や飲食店、料理中の匂いと、料理が目に入るだけで気持ち悪かったですね。

 初めの心療内科へ通い、外へ出歩けるようになってからも、友人との食事が一番苦痛でしたねぇ……。
 恐怖心から残せば「残すの? もったいない」と突っ込まれ、店員さんからは「料理になにか問題でもありましたか?」と困らせたことも。
 そこまで来ると、罪悪感と申し訳なさ、そして――
怖いんだからしゃあないだろ放っとけゴルァァア
 ――と、怒りが来ました★


 会食を避けていたがため(もちろん他にも要因はたくさんありますがね)、友人をめいいっぱい失いました。
 食事って身体のためだけじゃあないのね……。

 今では外食も、一応できます。避ける傾向はありますが、残すこと前提で食べるようにしてます。無理なときは飲み物のみ。
 不安、自己嫌悪、恐怖――大なり小なり毎回感じてますね。でも「ま、今に始まったことじゃなし。いっか」という呪文を唱えるようにしてますね。
 でも外食は家族と行くことが多いので、安心感も多少はあります。

 友人や知人と行くとなると、厄介ですよね。厄介な場面で現れるのが予期不安ですから。
 その場合はやっぱり……
「少食なんで……」
「胃腸疾患がありまして……」
 ――ですかねぇ?
 嘘をつくことにもなり逃げにもなるかもしれませんが、パニック起こすよりマシだと思ってしまいます(苦笑
 あとは引かれるのを覚悟で
「会食(嘔吐)恐怖症なんです」
 ――とサラっという。
 ……ま、勇気はいりますし、何度もそういってると「まだいってんの?」と返されることだって(実際にありました)。


 でも嘔吐するのが怖いから、まともな食事をしなくなる。

 これが一番ヤバいですよね。