石川啄木その3石川啄木は、26歳の時に結核で亡くなりました。 一握の砂より。 雨つよく降る夜の汽車の たえまなく雫しづく流るる 窓硝子まどガラスかな 真夜中の 倶知安駅くちあんえきに下おりゆきし 女の鬢びんの古き痍きずあと 札幌さつぽろに かの秋われの持てゆきし しかして今も持てるかなしみ アカシヤの街なみきにポプラに 秋の風 吹くがかなしと日記にきに残れり しんとして幅広き街まちの 秋の夜の 玉蜀黍たうもろこしの焼くるにほひよ わが宿の姉と妹いもとのいさかひに 初夜しよや過ぎゆきし 札幌の雨