○年○月○日救急隊に出動指令
「オートバイと歩行者の交通事故、男性歩行者のケガ人」
現場に着くまで約5分
到着まで最重症の事態に備える
資器材の準備
全身固定用の資器材も準備した
到着
警察官が既におり、
他に歩道に2名の男性が見え、話しをしていた。
どうやら、この2名が
バイクの運転手と歩行者らしい
一方の高齢男性は、
左腕を抱えるようにしている
状況を確認する
ガードレールの有る市道をバイクが
北から南下中
高齢男性は
横断歩道の無いところを、バス停に急ぐため渡って行った
衝突!
双方とも転倒
高齢男性は左に
バイクの運転手は右に
高齢男性を確認し、
観察(救急隊は診察ではなく、観察をします)すると、
左の鎖骨部分に痛み、腫脹が有る
当然動かそうとすると激しく痛む
ただ、
肘や手首は大丈夫
頭や体幹部を含め、他に受傷した部位は無い。
約1分で呼吸音の聴診なども含め確認終了
救急隊員が念のための頸部の固定と
左肩の固定を手早く実施した
警察官に運転免許証を出していた
バイクの運転手を確認
「あっ、オレ柔道部なんで、
受け身とったんで、どこもケガしてないんで大丈夫っす。それより、あっちの人をお願いします。」
それっぽい
体格は筋肉質だが、
見事にカリフラワーイヤー
(柔道、レスリング、ラグビーなどの選手たちに多い)
「一応念のため」
観ると、右肘に擦過創がある
「えっ、ああ受け身とった時っすね。
でもこんなんで病院行ったら、監督に殺されます!」
「どこか、痛いとこは無い?」
「痛いって言ったら、練習でもう全身痛いっすよ。来月、大会なんで。」
「そうじゃなくて、今の事故で痛くなったところ」
「うーーん、わかんないって言うか、でも全然大丈夫っすよ」
「ちょっとでも、具合が悪くなったら救急隊呼んでな!」
「ありがとうございます、ホント大丈夫っす」
救急車に戻ると、
先程の高齢男性と救急隊員がおり
バイタルサイン(生命兆候:呼吸、脈拍、血圧、体温)の確認をしていた
「隊長、バイタル問題ありません」
「了解、整形だな」
同時に
機関員(救急車の運転を担当する隊員)から報告が入る
「隊長、アブラです」
「危排でポン1行け」
「了解!」
バイクが倒れ際には、
なかったが
警察官がマーキングを終え動かした際に
ガソリンの流出が始まったようだ。
消防隊の応援を要請し、危険を排除してもらう。
ポン1はポンプ車1隊、消防隊全員がこんな風に言うわけでではないが、日本人の会話は省略形が多い。
「隊長、要請済みです」
「了解サンキュー」
車内にいるケガ人の男性は
携帯電話で、連絡を取っている。
どうやら、約束があって急いでいた様子
と、その時
“コンコン”
救急車のドアをノックする音が聞こえた。
ショック3に続きます