前作の感想 『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』■今回のセリーヌさん熟成指数 ・・・6地球を守りたい指数・・・10聞き上手指数 ・・・8躁鬱指数 ・・・7■今回のジェシーさん大物指数 ・・・7枯れメン指数 ・・・7初めて行った彼女の家でくつろぎすぎ指数・・・10ばかチ〇コ指数・・・9■今回のかわいそうな人「ジェシーさんを空港に送り届けるという任務を果たそうとするも見事に忠誠心を踏みにじられた運転手さん」■今回の観光地「パリ」あらすじ・・・駅での別れから9年後、二人の思い出を描いた小説が大ベストセラーとなったジェシーが、サイン会の為赴いたパリでセリーヌと運命の再会を果たし、帰国の途に就くまでの数時間を一緒に過ごします。・ 前作のラストに交わした約束は、やはりお流れになっていた・・・これもまた行きずりの恋の宿命よ・・・・ と思ったら、ジェシーさんはきちんと駅で待機していたことが判明。 一方のセリーヌさんも、駅に向かおうとしていた矢先に大好きな祖母が急死したため駆けつけることが出来なかったという、メロドラマの王道をゆく裏事情を抱えていたことが明らかとなります。・ つまり、双方とも相手への気持ちが冷めていたわけではなかった、と。 はい、ここ大事ですよー。テストに出ますよー。・ しかし、9年の歳月はあまりに大きかった。 ジェシーさんは大学の同級生とできちゃった結婚をし、今では4歳児の父。 セリーヌさんもいくつかの恋愛を経て現在は戦場カメラマンと遠距離恋愛中。・ というわけで、お互い節度を保った会話を繰り広げるしかないため、話の内容はもっぱら意識の高い環境問題や、互いの人生観に終始。 ごめん、その話長くなる?・ いやだって、「東欧で暮らしたら物欲が消えて精神的に満たされたの」って言ってた次のシーンでは「やっぱり消費活動も必要よね」とか言っちゃってて、なんつうの?一貫性に欠けるって言うの?買い物したいんかしたくないんかどっちやねん! ・・って言いたくなりますよね。 あと、「環境汚染で何百万の人が亡くなって・・」とか言いながら吸う煙草は美味しいかい?とかさぁ・・・ いやね、これぼく思うんですけど、たぶん本人たちも本題が気になりすぎて、あんまり考えずに喋ってると見たよ。・ で、少ない滞在時間も終わりに近づいた頃、やっとこさ本題に入る気になったのか、堰が切れたように恨みつらみをぶつけはじめるセリーヌさん。 「なんで誰もわたしにプロポ-ズしてくれないのよ!」「なんで先に結婚なんかしたのよ!」「子どもがおるってどういうことやねん!」「あんたがプライベートなことを小説に書いたせいでわしの人生ムチャクチャやないか!」・ 前半はともかく後半は超正論。・ 約束を守って駅に来ていたジェシーさんを裏切り者扱いするセリーヌさんに、ヤバい匂いを感じたわたしでしたが、当のジェシーさんはというと元来のMっ気が刺激されたのか、もはや崇拝者に近いような眼差しでセリーヌさんを眺めています。 危険!この恋危険!・ 前作のウィーンに関しても、「体の関係を結んだ」と主張するジェシーさんに、「いいや寸止めだった」と言い張っていたセリーヌさんが、後半突然「ホントは二回やったよね。あたし、覚えてたけど覚えていないふりしてたの・・・ 女って、そういうものなのよ・・・」とわけのわからないぶっちゃけトークを始めるトコとかさぁ、「そういうもんじゃねえだろ!」ってつっこもうよ・・・ジェシー・・・なんぼなんでも飲み込みよすぎだろ・・・おまえはウワバミか・・・・ 互いの気持ちは9年前から少しも変わってなどいなかった。 ならば意思確認が済めばすることはひとつ。 そう、今のパートナーに対する愚痴大会です。 「妻には最初から愛情などもっていなかった」「あなた以外の誰とも恋愛したくないから滅多に会えない戦場カメラマンを選んだ」 ええどええど~!言えば言うほど泥沼確定や~!・ そして、搭乗時間が迫っている中、セリーヌさんを自宅玄関まで送り届けようと申し出るジェシーさん。 古今東西、幾千もの男女が交わしてきた「玄関まで」という約束が、本当に玄関先で終わったことなどあるのだろうか。いや、ない。・ というわけで、セリーヌさんの自宅にあがりこんだジェシーさんは、「ここおまえんちかよ!」という錯覚に見舞われるほどのくつろぎっぷりを披露。 セリーヌさんもセリーヌさんで、まったく帰す気ゼロなおもてなし攻撃を開始。 「超ムーディな雰囲気の中見つめ合うふたり」というクリフハンガーなエンディングでフィニッシュです! わしゃもうどうなっても知らんぞ~!!・ エンジンがかかるまで(腹の探り合い)がちょっくら長いですし、結局85分間なにをやっていたかというと、どうでもいい話をしながら焼けぼっくいにロケット燃料をぶっかけるだけの内容です。 そもそも、あれだけグっとくるラストのあとの話という時点で、わたしにはどうしても余談というか蛇足のようなものにしか感じられず、少々物足りない印象が。・ それでも、セリーヌさんの自宅についた辺りからはトキメキ指数がぐんぐん加速し、ギターの語り引きを始めた日にはロマンティックがとまらない状態になってしまっていたので、結果オーライというか、またもやまんまとリンクレイター監督の術中にはまってしまったなぁと。 おっかあ・・・リンクレイターさんの手のひら・・あったけぇだよ・・・・ 前作でも圧倒されましたが、今回の「どこからどこまでが一発撮りなのやらさっぱり」なシーンの数々も素晴らしかったですね。 即興劇のような自然きわまりない会話も健在。 1作目でかけられた魔法が解け、徐々に現実世界へと引き戻されてゆくふたりの今後がどうなるか、非常にたのしみです!
すきなものだけでいいです
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