早速、永住までの戦略についてご紹介していきます。

今日は、ちょっとつまらないですが、一般的なビザについて。


日本人に対して、アメリカは寛大です。90日までの旅行目的であれば、ESTAの申請だけでOK、ビザは要りません。

ビザが必要なのは、アメリカで何か活動をする場合です。

活動=勉強、就職、ボランティア(場合による)etc..



長期滞在や永住を希望するAmbitionista達は、ビザプランが必要です。

以前少しお話しましたが、このビザプランを誤ると、すぐ日本に帰らなければいけなくなります。

そういった意味で、移住に関してアメリカは非常に敷居が高い国といえます。



かくいう私ですが、ビザプラン全くありませんでした。

本当に、運で切り抜けてきたと言っても過言でない、というかあせる

今思い返すと、危ない綱渡りでした・・・(今も、若干綱渡ってるんですけどね。)



知識は、最大の武器です。そこで、私の「バイブル」をご紹介します。


アメリカ渡航応援BOOK―遊学、就労、結婚、永住権取得の賢い方法/亜紀書房

¥2,052
Amazon.co.jp


かなり細かく、アメリカ永住への手順から、現地での生活基盤を固めるまでが説明されています。

Obama大統領の政策により、最近、移民法に若干の変更があったので、若しかしたら内容が少し古い可能性もありますが、依然かなり重宝しています。


ここでは、一般的な非移民ビザを簡単にご紹介します。



① F-1 学生ビザ

一番簡単に取得できるビザです。語学学校から、大学院への正規留学まで、学習目的の場合は全てこのビザになります。
就労は、大学キャンパス内の仕事に限り許可されることもありますが、基本出来ません。その為、就学する期間の生活費から学費まで全てカバーできることを証明する財力証明が必要になります。
大学以上のレベルの学校に、フルタイムで1年間(academic year)就学した場合、OPT(Optional Practical Training)という1年間の就労許可が与えられます。


② J-1 訪問者交流ビザ(インターンシップビザ)

インターンシップや、エントリーレベル(新卒採用レベル)の仕事の場合に、このビザが発給される場合が多いようです。申請時に比較的費用が掛かりますが、就労先が見つかればすぐに働き始められます。
お手軽のように見えますが、期限が18か月までと決められています。18か月の期間が終了すると、アメリカには2年間戻ってこれない、というデメリットがあります。


※追記(6/3/2016 8:45am) 2年間戻ってこられないルールには「例外」があります!
詳しくは
J-1ビザを間違って理解してましたをご参照ください。


③ H1-B ハイスキル労働者ビザ

一番一般的な労働ビザですが、「ハイスキル」が要求される職種に限定されています。四年制大学の学位以上(学位のない候補者は、12年以上の職務経験)が最低条件です。ハイスキルの職業とは、医者、弁護士、会計士、コンサルティング業、IT関連職などです。

私は日本で四大を卒業しましたが、学位がリベラルアートだったため、どの職種に就こうとも、このビザは難しいだろう、と弁護士に言われたことがあります。逆に、文系でも経済学部、経営学部、商学部卒の人たちは、ビジネス関連の職種であれば、潰しがきくそうです。

このビザは発給数が毎年決められていて、応募者が多い場合は抽選になります。抽選に外れると、雇ってくれる会社があって自分の経歴に問題がなくても、働けない可能性があります。



④ E2 日系企業管理職ビザ

私が最近まで持っていたビザです。日本国籍の人が、日本に親会社がある企業の現地子会社(若しくは日本人がアメリカで起業した会社)の管理職として働く場合のビザです。管理職、といっても、役職がManagerレベルから申請が可能です。
あまりメジャーなビザではありませんが、H1-Bと違って発給数に限度がなく、何度も再申請が出来るので、同じ会社に勤め続ける限り、半永久的に滞在出来ます。

ただ、日本資が入っていることが前提なので、勤めていた会社がどこか別の国の会社に売られてしまった場合は、ビザが即日無効になります。



いかがですか??

どのビザも一長一短ですよね。

だから、ビザプランが必要なんです!



最終的には、永住権(グリーンカード)へたどり着けば、ビザの心配をしなくてよくなるので、ビザプランは専ら、それまでの「戦略」です。


今回はこのくらいにして、次回は、ビザプランを組むための必要道具をご紹介したいと思います。


長文ご覧頂き、ありがとうございますニコニコ