やきたくない、やきたくない

もう　ここにはいないから大丈夫

もう　これはぬけ殻だから大丈夫

熱くもないし　苦しくもないから大丈夫

安心してね

こんな声が聞こえたような気がした

こんにちは
＊心屋認定カウンセラー
＊シバナンダヨガインストラクター
　たかみです

愛猫のそらを
ペットの葬儀屋さんに連れて行くことを考えだしてから

「やきたくない。やきたくない。
　やきたくない。」

そんな言葉がずっと頭に
はっきり浮かんでどんどん強くなっていった

夜遅くに逝ったそら
その晩は、そらと一緒に眠った

ツンデレで決して横に来て寝てくれなかったそら
来ても私の腕と身体の間、わきを枕に寝てた
もしくは
私の胴体の上

一番のお気に入りは私の股の間(笑)

身体が安定するところが良かったみたい

私、寝相が良すぎて
寝た時と起きる時
全くポーズが変わらない
だから、そらには好都合

だけど夜中におトイレ行くのは…
起こすの可哀想で一苦労

そんなそらと初めて隣に並んで寝た
猫と並んで寝る、憧れてたけど
嫌がってもくれない
静かに横で寝てる
何て表現したらいいのか分からない複雑な気持ちでした

そして翌日

ペットの葬儀屋さんに電話
電話するのもイヤで仕方なかった

これまでも何度かお世話になった葬儀屋さん
「今までの猫ちゃんと同じ感じでいいですか」
「・・・、いえ、今回は骨も拾わせてください」
いつもは納骨までお願いしてた

でも…

今までの猫たちもかわいかった
みんな、みんな　それぞれに思い入れはある

それでも…
そらは、やっぱり私にとっては特別だった

電話してからも
ムクムクとわき上がってくる気持ち
「やきたくない。やきたくない。」

こんなことも今まで言ったことなかったのに
父の前で泣きながら言ってた
「やきたくない。やきたくないよぉ。」

今までは、そんなこと言ったら怒られると思って、いつも「賢い子のフリ」してた
「物わかりのいい子のフリ」してた

でも、止まらない、止まらなかった

そう言うと
父から思いもしなかった意外な言葉
「うん‥
　そやったら(それなら)
　剥製にするか？」

耳を疑った

「ペットなんか絶対飼わない
　動物は畜生もん」
って言ってた父の言葉と思えなかった

剥製…
以前から考えないこともなかった

調べたりもしたことがあった
もしかしたら、そうすることを選んだ方が
身近にもいらっしゃるかもしれない

私ね…
その後、やきに行くまでに
もう一度インターネットで調べてたの

『かわいいペットを剥製にしませんか』
ズラーッと出てくる写真…

確かに形は再現されてる
帰ってきたら迎えてくれるだろう
ずっとずっと一緒にいられるだろう

だけど…
私が欲しいのは
そらのぬくもり
そらの匂い
そらの存在感

『思うより早く腐敗します。
　できるだけ早急に冷凍庫に入れて
　冷凍便でお送りください』

冷凍庫に入れることなんてできない
箱に詰めて誰だか分からない人のところに送りたくない

そら
どうしよう？
どうしたらいい？

最後はそらに尋ねてた

いい｡｡｡
そんなことしなくていい
このまま身体ごと逝かせて

そんな感覚が伝わってきた

剥製になって帰ってきたところで
大好きなそらの匂いがする訳じゃない
あたたかさを感じられる訳じゃない

時間ギリギリになり(もうオーバーしてたかも)
父の用意してくれた箱も無視
いつものお布団にくるみ
そらを抱いて玄関に向かう

初めて大人しく抱かれてくれた
初めて抱っこして
家の中をあちこち歩いて
庭に出て２人で太陽を浴びた

そらが生きてれば
こんなに楽しいことはないのに…

思考はシャットアウトした
考えると足が止まるから

父の車の助手席
赤ちゃんを抱くようにそらを抱いて
葬儀屋さんに向かった

とても良いお天気で
妹の麻記はたまたま仕事がお休みの日
家族で見送ることができる

息を引き取る前も
最後に父の顔を見るのを待ってたようで
部屋に父を呼んで来てもらった時
少し顔を上げて何か伝えたように見えた

家族を大切に思ってくれてたんだね
そら

ツンデレだけど優しいそら
ありがとう

泣けてきて
これ以上書けないや｡｡｡

そらを通して
父の優しさを知り
めったに見ない妹の涙を見
人のあたたかさに触れた

命って
やっぱりスゴい
あたたかさのあるものの存在の大きさ
意味

動物でも変わらない
何にも変わらない

人間には
ただ、言葉が与えられている
言葉は人によって違う
使い方が違う
誤解が生まれたりする

だけど！
あたたかさは決して変わることがない
存在の大きさも
素晴らしさも
決して変わることはない

その１つ１つが
命を燃やして生きている
スゴいなぁ
美しいなぁ

あ～あ
なんだか、やたら
今日はそらのことばかり頭に浮かぶ

思い出しては泣いて
泣いてはお化粧直して
あ～あ
忙しい１日や～

今日は
恒例の障害者ヨガの日でした
どんどん表情がほぐれ
どんどん気持ちが通じ合う(不思議とね)
今日も言ってもらった
「みんなヨガ好きみたい
　先生(私)が好きみたい」
今日は職員さんが言ってくださった

きゃーー!!嬉しい(≧∀≦)

来てくださる方も増えて
なんだか優しい気持ちになる

今日も皆さんありがとう
楽しかったね～