湿疹(しっしん)は、漢方医学では「湿瘡(しっそう)」と呼ばれ、主に「湿熱」や「血熱」が原因とされています。以下、漢方医学的な治療アプローチについてご説明します。濕疹 中醫
- 湿疹の漢方医学的な考え方
- 内因:気血の不調、脾胃の機能低下
- 外因:環境からの湿邪、風邪
- 病態:湿熱蘊蓄(じつねつうんちく)
- 主な症状による分類
- 急性期:発赤、かゆみ、浮腫、滲出
- 慢性期:皮膚の乾燥、肥厚、色素沈着
- 治療原則
- 清熱利湿(せいねつりしつ)
- 養血潤燥(ようけつじゅんそう)
- 疎風止痒(そふうしよう)
- よく用いられる漢方薬
- 消風散:かゆみの強い湿疹
- 当帰飲子:乾燥性の湿疹
- 温清飲:慢性化した湿疹
- 荊芥連翹湯:急性期の湿疹
- 生活指導
- 予防的アプローチ
- ストレス管理
- 環境整備
- 適切なスキンケア
- 規則正しい生活
漢方治療は、症状の改善だけでなく、体質改善も目指す全人的な治療法です。個々の症状や体質に合わせて、適切な治療法を選択することが重要です。
