5月19日は「セメントの日」です。1875年(明治8年)の同日、宇都宮三郎らが官営深川セメント製造所にて日本で初めて本格的な国産ポルトランドセメントの製造に成功したことに由来するそうです。
ベテランヨット乗りの皆さんなら"セメントで造ったヨット"のことをご存知のことでしょう。
しかし、昔話で「カチカチ山」という物語があって、タヌキが泥の船を造って沈んでしまうくだりがありましたが、セメントヨットの話が出るたびにこの泥の船を連想してしまうのです。実際には、セメントヨットで世界一周したというような事実もあるので、泥船のように沈むことなどないのですが・・・。
セメントで造る船のことは"フェロセメント船"と言います。
長くなりますが、Google検索結果を引用いたします。:
AI による概要
フェロセメント(Ferrocement)は、高強度のセメントモルタルと、細かい金網(メッシュ)や鉄筋を幾重にも重ねて補強した、薄肉で高い柔軟性を持つ複合材料です。通常のコンクリートと異なり、鉄筋の代わりに金網を使用するため、軽量で自由な形状(曲面など)を成形でき、造船(船体)、タンク、住宅の壁材などに利用されます。
フェロセメントの特徴
- 薄肉・軽量: 通常のコンクリートの数分の1(数十mm程度)の厚さで十分な強度を確保できる。
- 高い成形性: 網状の補強材を使用するため、曲面や複雑な形状を自由に造れる。
- 高い引張強度・じん性: メッシュ状の鉄筋が密に配置されているため、ひび割れが分散しやすく、粘り強い。
- 耐久性: 適切な施工により、高い防水性・耐久性を発揮する。
主な用途
- 造船(フェロセメント船): ヨットやバージ(曳航船)の船体。
- 建築・土木: 薄肉シェル構造の屋根、ドーム、ルーバー。
- 水槽・タンク: 農業用タンク、浴槽など。
構造と施工
- フレーム組み: 鉄筋(小径の鋼棒、$\Phi$3.2~6.0mm)で全体の骨組みを作る。
- メッシュの装着: その上に、溶接金網や亀甲金網($\Phi$0.6~1.2mm)を複数層巻き付ける。
- モルタルの塗布: 骨組みの中にセメントモルタルを完全に埋め込むように塗布(左官)する。
- 仕上げ: 必要に応じて防水塗装を行う。
フェロセメントは、材料が安価で特殊な型枠を必要としないため、DIYや特殊形状の構造物に適しています。また、ひび割れが少ないため、コンクリート船のように耐久性が求められる分野でも歴史的に利用されています。
つまり、フェロセメントという工法で、安価で、丈夫なヨットを、DIYで造ることができたということです。一度だけフェロセメントのヨットを見たことがありますが、後で聞いて分かっただけで、言われなければ気づきませんでした。
https://www.str.cst.nihon-u.ac.jp/index.php/cst/5
フェロセメントの船の特長は、
こちらも引用になりますが、
フェロセメント漁船は、FRP漁船と比較して船体重量が15~20%増加するため、高速を求められる漁船には不利であるが、定置網船,巻網船のように、船体重量を必要とする漁船や船上で作業を行うため船体の動揺の少ないことを要求される漁船には最適である。
とのことで、その重さが短所となるのではなく、長所となりうる場合があると述べてます。
ヨットも、レース艇であれば軽量化が絶対必要でしょうが、スピードもさることながら、安定性とか、乗り心地を重視するならば、"重い"ことは欠点にはならないワケです。(諸説あり)
FRP船の優秀さが実証されている現在では、もうフェロセメントヨットが造られることはないかもしれませんが、ヨットには、木造、スチール製、アルミ製、FRP、カーボン製の他に、”そんなヨットもあった”ことを覚えていても良いかなと思います。
Mahalo !






































