フィッシュ・スカルの再来・8
ヴェネズエラのマラカイボ湖に近い新生代・新第三紀・中新世の上部(500万年前ころ)とされるウルマコ層から、ハマギギ類の化石が報告されている。Aspistor verumquadriscutisという種だ。
化石ハマギギ類の背面
上の画像の右側は、比較のための同属・現生種である。次に裏面を見てみよう。
化石ハマギギ類の裏面
比較のための右にある骨に、逆さまになった十字架のキリストくんがいるね。化石になってるほうは、かなりおぼろげだけど、ゾンビーに風化したキリちゃんがいる。
ドラス類のヒレ棘化石と現生種比較
ウルマコ層ってのは、化石の宝庫で、いろいろ面白いブツが発見されているとこだ。非常に多種の巨大種を含むワニとか、カメ類。哺乳類も少なくないし、他の魚化石も数多い。トゲがたくさん並んでいるドラス系とか、現生のピラムターバ(ピライーバと同属)に似たピメロデラ系なんかが産している。
現生ピラムターバと化石の比較
ちなみに、これらドラスとピメの化石画像が載っている、「Palaeontological Evidence for the Last Temporal Occurrence of the Ancient Western Amazonian River Outflow into the Caribbean」という論文のオーサー(記載者)の一人は、オレの知人であるマーク君である。