ヒナさんは、英語が得意な中2女子です。

 

 

ヒナさんはテスト勉強中に、同じプリントをくれと

何度も要求してきます。

 

「もうやったから、いらないでしょ?」

と僕が言うと

 

「まだ覚えてないから足りない」

と答えます。

 

漢字のプリントは3回くらい渡した気がします。

 

成績優秀でいつも笑顔の彼女は、

必ずシャツをズボンやスカートにインします。

 

お腹が冷えるのかな?

ユナさんは、明るく楽しいことが大好きな中2です。

 

 

鼻血が出たサザエさんみたいな似顔絵にしてみました。

 

ボーイッシュなショートヘアーのユナさんは

いつもニコニコ笑顔です。

 

授業で彼女を見るたびに、

この明るさがあれば、成績なんてどうでも良いでしょ

と思えてしまいます。

 

とにかく何でも楽しんでしまうのです。

 

この生きていく上で必要なのに

多くの人が持っていない能力を持つ彼女は

すごい才能の持ち主だと思います。

 

子供は勉強ばかりしてないで、体を動かしなさい

と言われたら、きっとすぐに外に遊びに行くんだろうな。

 

あ〜中学生の頃に戻りたい。

クルミさんは、物静かな生徒です。

いつも黙々と勉強をしています。

 

 

この落ち着きは中学生ではなく、

もはや3人の子供を持つ母親クラスです。

 

弁護士とか医者とか、そんな空気が漂います。

 

多分、彼女の前では嘘をつけないだろうな。

 

 

うちの塾のはレジェンドと呼ばれる先生がいます。

おんとし六十うん才のミッツ先生です。

 

 

ミッツ先生は、ギターに田植え、本の読み聞かせなどなど

非常に多彩な先生です。

 

授業は自らが楽しまねば損!とばかりに

授業中に必ず何かしらのネタを披露します。

 

この前はなぜか廊下で「およげ!たいやきくん」を歌っていました。

 

ミッツ先生の本の読み聞かせは、まるで声優のようです。

 

その実力派かなりのもので、なんと数年前には

文部科学大臣表彰を受賞しました。

 

その賞がどんな意味を持つ賞かはわかりませんが

僕が小学生の時の写生大会でもらった教育長賞や毎日新聞賞よりも

随分と格が上であることは確かです。

 

まさに好きこそ物の上手なれですね。

 

彼を見ていると歳を取るのも悪くないなと思います。

メイさんは、とてもおしゃべりな中3です。

 

そんな彼女は決して成績優秀ではありませんが、少しずつ

成績が伸びてきています。

 

その理由は何だと思いますか。

 

それは彼女がおしゃべりだからです。

 

メイさんは、まあ、喋る喋る。

こういう娘が老人ホームにいたら

おじいちゃんおばあちゃんは喜ぶだろうなと

彼女を見るたびに思います。

 

塾に来たらまず

話し相手を探し、

その相手が見つからなかったら

塾の玄関を出て、塾の前でやって来る生徒たちを物色します。

 

そして話せる相手が来たら、

見つけた途端に話し始めます。

 

でもなかなか話し相手がこない場合は

しぶしぶ先生たちに聞いて欲しい話しをします。

 

そして話せる生徒がやって来たら、

今のいま、先生たちにしたのと全く同じ話を

その生徒に延々と話し続けます。

 

おいおい、お前は受験生なのに

何をしよんの。話す暇があったら、勉強せえ

と、話すメイさんを毎回叱るのですが、

「うん、分かっとるよ」と

笑顔たっぷりの返事だけをして、話し続けます。

 

そんなメイさんが他の生徒の迷惑にならないように、

テスト期間の最中は、僕ら講師陣は彼女を他の生徒たちから引き離して

隔離することに全力を尽くします。

 

その隔離作戦の中でもっとも効果的なのが

壁席です。

 

簡単にいうと、壁に向かって座らせる特別席です。

 

テスト対策で自習を行う際に

周りの生徒に絡めないようにするために

教室の机と椅子を動かして、メイさん用の特別席を作るのです。

 

テスト前は、みんな席について黙々と勉強しますが

メイさんは(プラス彼女のようにおしゃべりな生徒たちは)

後ろ向きに設置された座席に座り、壁に向かって勉強をします。

他の生徒とは背中合わせの状態になります。

その上、メイさんの周りには

違った学年の異性の生徒を座らせるようにします。

 

すると、勉強に疲れたり飽きたりしたメイさんは

誰かと話したいとなっても、周りには話し相手がおらず

そして自分の周りに座っている生徒が

みんな一生懸命に勉強をしているのを目の当たりにします。

 

それを見たメイさんは、諦めて仕方ないから私も勉強をする、となります。

でも時間が経つと、また勉強に飽きます。

そして周りを見ると話し相手がいない。

仕方なく勉強。

と、このルーチンワークを何度も繰り返して

いつの間にやら集中して勉強をするようになります。

 

この方法がベストかどうかは分からないですが

実際に成績が伸びているので、うちの塾ではこれを良しとしています。

 

ちなみにメイさんのお父さんは、うちの塾長と同級生で

メイさんはメイさんのお父さんにそっくりの顔つきです。

 

だからどうということはないのですが。。。

 

彼女が大人になり母親になった時

きっと彼女は自らの子供に

 

「お母さんはね、塾に行ってた時には、ものすごい集中して勉強したよ。

だから成績が良かったのよ。だからあんたも集中して勉強しなさい!

やればできるんだから!やりなさい!」

 

と、自らの集中力や勉強を頑張ったことを自慢し、

子供に勉強を強要するんだろうなと、

そんな想像をしながら、勉強をするメイさんの後ろ姿を眺める

今日この頃です。

タク先生はうちの塾長です。
本当に賢いクラシック好きの先生です。

 

 

 

 

タク先生の車の鍵には鈴がついていて、いつもその鈴つきの鍵をポケットに

入れているために、タク先生が歩くたびに、チリンチリンと鈴の音がなります。

 

勇敢なネズミが猫に鈴をつける話がありますが

タク先生は、自らの意志で鈴を身につけています。

 

自習の時間にその鈴の音を聞いた生徒たちは

すぐに真面目に勉強をしているふりをします。

 

タク先生はたまにその真面目ぶった姿勢をとる生徒に

まんまと騙されてしまいます。

 

タク先生は無類のクラシック好きです。

 

タク先生は、ベートーベンの交響曲第5番「運命」の第一楽章ばかりを集めた

かなりマニアックなCDを持っています。

 

指揮者は、カラヤンが好きなようです。

 

それもあって、夏期講習では

頑張った生徒に対して、タク先生は特製のクラシック名曲集のCDを配るのですが

その記念CDを大人になるまで聞かない生徒が大多数のようです。

 

ちなみにうちの別の先生にも

クラシックに興味がある者がいないので

タク先生のCDの価値が分かる人は

うちの塾にはほとんどいません。

 

でも、実は僕もクラシックが好きなので、

タク先生の趣味の良さにを密かに理解しているのですが

生徒たちがタク先生のクラシックオタクぶりを小馬鹿にしたような話をするのを聞いて

僕もクラシックが好きなんだと言えずにいます。

 

いかんともしがたい心境です。

 

今はベルリーズの幻想交響曲を聴きながらブログを書いています。

 

クラシック音楽、いいですよ。

 

映画、万引き家族が大好評とのこと。

毎月1日が映画の日で安く映画を観れるから

明日観に行こうかなと考えるも、何かが引っかかる。

 

 

それはタイトルに含まれる「万引き」の気がする。

人様にものを教える立場の僕は

万引きをしてはならない(もちろん僕以外の人もダメですが)。

 

だからなのか、どんなに感動ストーリーと聞いても

何かが引っかかる。

 

万引きで家計を助けるというストーリーだと思っているから

やっぱり子供が万引きをする姿は観たくないと思ってしまう。

 

万引きではなく、せめて新聞配達にしろよと

昭和生まれの僕は思ってしまう。

 

と、こんなことを書きつつも

僕は映画「ミッションインポッシブル」シリーズが大好きだ。

 

あちらは万引き家族とは違い、万引き行為を行わない映画ではあるけど

よく考えて観たら、ミッションインポッシブルは

人を殺すし、いろんなものを壊すし、あ、よく考えたらものも盗む。

 

万引き家族より、よっぽどか重犯罪ですね。

 

それを好きな僕は犯罪者の卵!?

 

もちろんそんなわけはないが、犯罪行為無くして

映画は語れないかもしれませんね。

 

今日はそんなモヤモヤを抱えつつ、

この間買った「グレイテストショーマン」を

ウイスキーでも飲みながら観るとします。

 

ちなみに僕はXメンも好きです。

僕はおっさん塾講師です。

小学生の生徒がマイクラ(マインクラフト)が面白いと

僕に訴えかけてきたので、最近Nintendo Switchのマイクラを

買って行きと帰りの電車でそれをやっていました。

 

松明を作るまでは真っ暗な中でゾンビに怯え、

魔法使いに殺されるという日々を送っていましたが

石炭の採掘に成功してからというもの、作れるモノが

増えていき、ゲームをやるとバカになると言っていた僕が

マイクラにはまっていきました。

 

地下を掘りまくって、溶岩が吹き出している

灼熱洞窟(僕の命名)にたどり着くと、

なんとそこにはレッドストーンが山のように

埋蔵されていました。

 

いたるところに道具箱を作っていた僕は

大切なレッドストーンや金を採掘しまくり

自らがそれを持ち運ぶという守銭奴的な行動に出ました。

 

そして僕はとうとうレッドストーンにまみれた

溶岩に囲まれた危険地帯、まさにレッドゾーンに辿り着きました。

 

まるで何かに取り憑かれたかのように

僕はレッドストーンを掘りまくりました。

 

電車の中でプレイしていることを忘れるくらいに

採掘に熱中しました。

 

そして僕はレッドストーン長者となりました。

 

でも、欲望はまだ収まりきらず

僕はさらにそのレッドゾーンでの採掘に

熱中しました。

 

地面一帯がレッドストーンだらけの

レッドフロアを見つけ、今まで露天掘りをしていた僕は

下に向けて一直線に掘り進めることにしました。

 

それから1分も経たないうちに

悲劇が訪れました。

 

なんと、その床下はマグマ溜りだったのです。

 

レッドストーンに目が眩んだ僕は

その床を掘り破り、見事マグマに落ちました。

 

そうです。

人間失格です。

 

僕は死にました。

 

守銭奴のごとくレッドストーンや金を

どこにいく時にでも持ち運んでいた僕は

貴重な鉱物を全て失いました。

 

電車の中で、僕は大きな声をあげてしまいました。

 

「嘘やろ!」

 

もちろん周りの人が僕をギロっとにらみました。

 

スプラトゥーン仕様の目立つ色合いのNintendo Switchを持った

中年のおっさんが、大きな声で「嘘やろ!」と叫ぶのは

一般ピープルからは変人にしか見えなかったのでしょう。

 

差別や軽蔑をされる人間の気持ちが少しわかった気がしました。

 

僕はそれからゲームをやっていません。

 

そして昨日、太宰治の人間失格を読みました。

 

その話に出てくる主人公の葉蔵は、僕よりろくでなしだと思い、

少し気が楽になりましたが、話の内容が暗かったので

気分がさらに落ち込みました。

 

だから今日は、気分を明るくするために

B’zのUltra Soulを聴きながら、食器を洗っています。

 

あ〜、食洗機が欲しいな。

 

 

僕は塾の講師をしています。

コウちゃんは、とても熱心に勉強する

小柄な中1男子です。

 

 

賢そうでしょ。

 

成績優秀なコウちゃんは、実は国語が苦手なのです。

 

でも毎日の勉強量はとても多いです。

身長が130センチくらいでとても小さくて

本当に可愛いとみんなに親しまれていますが

きっと中学校を卒業する頃には170cmくらいになって

おじさんっぽくなっていくんだろうなと

僕は密かに思っています。

 

成績をあげたいと一生懸命に頑張りつつ

僕の似顔絵を描いてくださいと言ってきたコウちゃん。

今日は理科の勉強をしていたけど

植物の問題をといているときに、彼はこっくりこっくりと

眠気と戦いながら時折びくっ!と起き上がり、

またこっくりこっくりとして、を繰り返していました。

 

成長期なのかしら。

 

今回は成績をあげて、ついでに少しだけ身長が伸びるといいなと思います。