今福島では、沿岸部の津波の被害に加え放射線という見えない恐怖と闘っています。
震災からもう少しで4カ月、あの震災を過去のこととして忘れてませんか??
父親の実家も平田村という小さな町で、原発から40キロ。
一か月前祖父が倒れ、母親から脳梗塞かもしれないと聞いた時は気が気じゃありませんでした。
幸い軽い脳出血で後遺症もなく、回復していますがいわきの病院で今も見えない恐怖と闘っています。
そんなこと言われても何もできないよ、って思うかもしれないし、実際俺も何もできないけどただ1つ言いたいのは、今も毎日不安と闘いながら苦しんでいる人たちがいることを忘れないでほしい。
先日、友達が日記を書きました。彼女の家は福島県相馬市の新地町。
どう感じるかはそれぞれ違うと思うけど、彼女の日記をみんなにも読んでほしいです。
今日は妹のだんなさんのお母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんのお葬式でした。
そう前にも書きましたが、妹のだんなさんは家、家族みんなを津波に流されてしまいました。
お葬式もずっと満杯状態で三ヶ月以上すぎた今日
やっと天国にお見送りすることができました。
四人のお葬式だったのでとてつもない人数でした。
一瞬で奪われたたくさんの命。
残された私たちは何を教えられたのでしょうか。
いま正直良く分からなくなっています。
愛着のある地元になぜ明るい未来が描けないの?
精神的苦痛が多すぎて
たまに、頭がおかしくなりそうになります。
原発のニュースばかりですが
わたしたちの町は津波で町の半分を失いました。
![$アマチュアヒッチハイカー日々奮闘!!!](https://stat.ameba.jp/user_images/20110630/21/amateurhitchhiker/fa/4f/j/t02200146_0640042611322241286.jpg?caw=800)
駅も流され、防波堤もめちゃくちゃです。
次もし津波が来たら家もアウトの距離です。
毎日がれきに囲まれた生活を強いられています。
最近は津波のがれきで環境が悪化し、悪臭が漂い
肺炎を引き起こす人も少なくないです。
私の妹もがれきの粉塵を吸い込んでしまい、気管支炎を起こしました。
巨大化するハエ
蚊も危険だそう。
おまけに原発の影響もあり
暑いのに窓も開けられない
エアコンも怖い。
洗濯物も怖い。
そして、農作物への影響。
大好きなおばあちゃんの作った野菜も米も
お母さんの趣味の家庭菜園のミニトマトも食べられない。
地元の水は名水でとってもおいしかったのに、もう飲めない。
毎年同級生と海水浴した海
![$アマチュアヒッチハイカー日々奮闘!!!](https://stat.ameba.jp/user_images/20110630/21/amateurhitchhiker/f9/50/j/t02200165_0640048011322241288.jpg?caw=800)
バーベキューしたあの海は
![$アマチュアヒッチハイカー日々奮闘!!!](https://stat.ameba.jp/user_images/20110630/21/amateurhitchhiker/5e/7b/j/t02200331_0426064011322241287.jpg?caw=800)
いまじゃ日本国旗とお供えされた花で戦場みたい。
辛いとき、いつもこの海に来て叫んだり眺めてたのに
今じゃ近づきたくない。
もう一生この海に入れないかもしれないのかと思うと
涙が出てくる。
悔しい。。
なんでなんでなんで?
本当にいまでも3.11のことは夢だと思うくらい
一瞬で私達の生活の何もかもを奪われた。
家の近くの大きい公園も大好きな場所だった。
みんなで歩いてピクニックも良くしていたのに
今じゃマスクなしじゃ行きたくない場所になった
犬の散歩も怖くてできません。
私が育ったお父さんがたてた自慢のマイホーム
もう放射性物質でいっぱいなのかな
家にいるめいっこやおいっこの屈託のない笑顔をみると
毎回胸がしめつけられて苦しくなる。
この子達がここにいたらあと10年後どうなってしまうの?
姪っ子の保育園も外で遊ぶのは禁止になっています。
家から近い飯舘村の人達の尿からはセシウムが検出された
私たちも危ないのだろうか?
福島県民は献血も断られるらしい。
知り合いは福島ナンバーというだけで
車に「福島に帰れ」と落書きされ、車をぼこぼこにされた
福島だけなくなればいいとか
犠牲者になればいい
そんな悪口もたくさん聞いた
自殺者も何人も出た
福島の人は何も悪くないよ
なんで?なんで福島なの?
夢であってほしいよ
こんなの生き殺しだよ
でもこれが厳しい現実なんだ
原発は私たちの未来を壊した。
パズルのピースのように福島はなくなってしまうのかな。
福島が大好きだった
ひとも時間ものんびりで
聞こえるのは虫の音やかえるの鳴き声
いつも癒されていた
とにかくすべてがあたたかかった
友人といつか地元でカフェ開きたいね
なんて夢をかたっていたっけ
そんな夢ももう私達はかなえることはできない
ただただ泣くことしかできない。
これ以上悪化しないように願うしかできない
悔しいよ。 悔しいよ。