第88回選抜の出場校が29日に発表されました。

※ここからはあくまでも私見で感じたことであるとさせていただきます。

夏の全国大会と違って、大会主催者側が出場チームを選考するとだけあって賛否両論などはやはり出てくるものだと思っておりました。地域性、21世紀枠がまさにそれにあてはまるものだと思います。

具体的な例を上げますと
①特に21世紀枠で選出した兵庫・長田高の影響で投手戦を演じながら打線の迫力が足りないなどの理由で同じ兵庫・報徳学園が漏れ、コールド負けを喫した和歌山・市和歌山が選出
②二塁走者の不審な行為の理由があった中国・四国地域ではあったと発表があった。それは推測ですが、選考では地域性で選ばれると思われていた愛媛・済美高ではなく、準決勝で同県対決となり惜敗した高知・土佐が四国の3校目に選出(四国地区は明治神宮大会で香川・高松商が優勝したため1枠増)。済美は高松商に1点差で惜敗
③②の続きで中国・四国の比較でも中国地区は4強となった2校が決勝進出校に3点差以上付けられているが、地域性で島根・開星を選出。

結局、21世紀枠と地域性は繋がっていたり選びたくない学校を避けるための手段になりかねないといわれても仕方がないのかなとも思います。

ただ、実力主義の夏の大会と違って、負けても次がある32校しか出られない春の選抜において21世紀枠は必要だと思うのが個人的な意見です。一方で、優勝するには全勝が条件となるため実力のある学校が出てきてほしい思いもあります。
ちなみに21世紀枠については、一般選考より先に行われます。

「一般選考で21世紀枠からの地域性が考慮されることもあるのだなぁ」
これはNHKの小野塚アナウンサーもコラムの中で似たような表現で書かれてありました。

ちなみに21世紀枠とは当初
「部員不足やグラウンドがない、豪雪地帯といった学校・地域の特性などの困難を克服した学校や、ボランティア活動といった野球以外の活動での地域貢献で他校の模範となる学校を選出」と創設されております。

ところが現在は話題性が先行し、実力と掛け離れた部分が出てきた箇所もあるというのが印象にあります。
実際に21世紀枠の甲子園での最高成績はベスト4が2校(沖縄・宜野座、宮城・利府)でほとんどが初戦敗退の中に08年のように全校が初戦を突破した例があります。個人的には、ここから選考基準が緩くなった気もしています。特に山口・華陵は優勝候補であった神奈川・慶応を破るという金星を演じました。

また選考の方法も東日本、西日本から1校ずつ選び最後の地域を限定せず選出(この【地域を限定せずに】が一番あいまいなのかとも思います)となっています。

この影響ですべて一般選考だった最終年の16年前から選抜に出るにはかなり難しくなってきている部分もあります。さらに明治神宮大会枠もあり、一般選考で選出される学校は事実上28校です。

その影響が一番大きいのが東海地区であり、4強のうち3校が選出でしたが現在では決勝に出なければ選抜出場ができないとまでになりました。
同様なのが中国・四国地区でこちらも各々3枠が、合計で5枠。さらに対戦のない地域同士で選ぶということになります(これは関東・東京と同じ。なお東京が単独開催なのは主催者の意向、参加校数の多さなどがあります)。
さらに関東地区、近畿もこの21世紀枠拡大の影響で1枠減となっています。
ちなみに東北、北信越、九州地区は16年前から枠の増減はありませんでした。

一方で、一部地区で決勝まで進まないと選抜に前進しないというのは意識向上につながるのではないのかなと思っています。

また地域性についてもう一つも問題があります。
選抜の特徴として、同一県から2校選出の可能性というのがあります。
特に2枠しか与えられない東北、東海、北信越、中国、四国地区は場合によっては決勝進出が同県の場合、この可能性が非常に高くなります。
今回の選出で、青森から青森山田と八戸学院光星の2校が選出されています。昔は地区大会の戦績を総合的に評価していたようですが。しかし、この2校県大会と地区大会で再戦し1勝1敗となっています。
ここは地域性、ではなく実力での選出になっているのですよね。
(同じように北信越地区も福井から2校選出)。
これ以外にも、枠が多い地域でも2校選出の可能性があります。特に高知の明徳義塾と土佐は、選考結果でも「え?」ということを感じている方もいるかと思います。

これだけ書いてまとめるのが難しいのと、落としどころというのはおそらくなかなか見当たらないのですがあくまで素人の私見として、こういう選出方法はどうなのかと考えました。

①明治神宮枠を廃止し、激戦枠の東海地区の1枠増。
 明治神宮枠の恩恵で出場した学校の成績が、21世紀枠並に芳しくない。21世紀枠を2にする代わりに残すのもあるかと思ってもいる。
②21世紀枠の推薦出場条件の見直し。
 今回の香川・小豆島、岩手・釜石のように地区大会進出を最低条件とする。
 ちなみに小豆島は県大会を制してのちに明治神宮大会で優勝する高松商に唯一、勝っているので選出に異論がないという意見がほとんどでした。
 年末までに行われる21世紀枠の各都道府県推薦校がない場合に無理矢理ねじ込む必要がなくなる。さらに実力があった上でハンディ克服や模範となる学校となれる可能性が高くなるかなと思います。やむを得ない場合は県大会の成績で上位校を選出。
 単独開催となる北海道と東京はベスト4進出。
③選出地区を東日本(北海道・東北・関東)、中日本(東海・北信越・近畿)、西日本(中国・四国・九州)と分ける。
④地区大会が同県で決勝となった場合の選考基準の明確化(県大会での直接対決で連勝している場合は、4強進出校と同等比較、など)

21世紀枠が補欠校救済の扱いであるならば該当なしのなった地域は限定せずに一般枠で選出もあり得たのでしょうけど、21世紀枠にはそのような意味合いではないのでこれは難しいと思いました。

また、四国のレベルが低いという意見に関してネット上でありましたが春夏を合わせて草創期からすべての県で優勝経験があるのは東海と四国だけ、ということは言わせてください。

いろいろ、私見を書きましたが選抜の色は失わないで欲しいとは思いました。