今日は僕の家に伝わる


悪夢の話をしましょう。



ウチはハイツの5階、


エレベーターがあるんですが


自分の階についたと思って


エレベーターを降りると・・・・・。



・・・・何か変なんです・・・。


いつもとちょっとだけ


風景が違うんです・・・・。



ほとんど景色は一緒なんですが


かすかに違和感があるんです。



「なんだここは・・・?」



そして気味が悪くなって


もう一度エレベーターに


乗り込むんです・・・。



・・・しかし、


どの階で降りても


同じ場所にしか降りられず、


半永久的にエレベーターを


乗り降りすると言う悪夢を


我が家では全員見ています・・・。



・・・・・・・・・・・。


・・・・ちなみに、


乗り降りしてる時は


めちゃくちゃ怖いです・・・。



気味の悪さと相まって、


起きた時には


すごい嫌な汗をかいています・・・。



はっきり言ってトラウマです・・・。


一時期は起きてからも


エレベーターに乗るのが


怖かったほどでした・・・・。




しかし、


何故兄弟全員があの夢を


みていたのか・・・?



私は恐怖より、


そっちの方に深く


興味が湧いてきました。





そこで今日は、


わざとあの夢を見て


なんでみんな同じ夢を


見ていたのかを


探って行きたいと思います。




ではさっそく


おやすみなさい・・・・・。




・・・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・ぐぅぐぅぐぅぐぅ


・・・・・・・・・・・・・・・・・。




・・・・・・・・・む、むむむ・・・・。


・・・・・・・・・・・。


ま・・・間違いない・・・・。


この背筋がぞわっと


なるような感覚・・・・・・。



どうやら上手いこと悪夢に


潜り込めた様ですね・・・・。



・・・・・・・よし、


じゃあさっそくエレベーターに


乗り込みましょう・・・・・。



ウィ~ン、


カシャァ~ン音譜



・・・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・ふ~、しかし


やっぱり悪夢は怖いですねぇ・・・。



悪夢の中にいるだけで


すごく嫌な汗をかいて来ましたよ・・・。



・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・ああもうすぐ


5階につきますねぇ・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・。


自分でやりだしといてあれですけど


できればこのまま何事もなく・・・・・・・!!!


なっ、なんだ今のはっ!!?


さっ、3階に女が立っていたぞっ!!?


うわっ!!怖ぇぇ!!


まっ、まさかあれが


悪夢の正体なのでわっ!!?



うっわぁすげぇ怖ぇぇ!!


どっ、どうしようっ!!


もう目を覚まそうかなぁ!!?



くっ、でも、悪夢の正体を


見るために来たんだ!!


今更後に引けるかぁ!!


3階に逆戻りじゃぁ!!



ピッ音譜



くっそ~!!


なんなんだよあの女ぁ!!


勝手に人の夢を


悪夢に変えやがって!!


絶対文句言ってやるよっ!!



他の兄弟の分も


文句行ってやらないと


きがすまないぜぇ!!



・・・・・・そうだよっ!!


なんで僕がビビらないと


駄目なんだよっ!!



人の夢を悪夢に


変えようなんて輩は


絶対変態ですよっ!!



なんで僕がそんな変態ごときに


びびらないといけないんだよっ!!




よ~しそっちがその気だったら


こっちも脱いで


やるよぉぉぉ!!



うぉぉぉぉぉ!!!


待ってろよあの野郎ぉぉぉ!!!









~その頃3階では~





はぁ~、すっかり遅く


なっちゃったわねぇ、


急がないと。



・・・・・あれ?


さっき上に上がっていった人、


またエレベーターにのって


帰って来たわね・・・?



車に忘れ物でも


したのかしら・・・?



ウィ~ン音譜



あっ、どうも


こんばんわぁ~、






ってきゃぁぁぁぁ!!


下半身がぁぁぁぁ!!




ついにでやがったな


この変態野郎っ!!




変態はお前だよっ!!?


って言うか何してんのよあんたっ!!?


なんでエレベーターで


下半身丸出しにしてんのよっ!!?



何ぃ!!?


俺は変態じゃないよっ!!



いや変態だろっ!!


変態じゃないなら


なんでエレベーターで


丸出しなのよっ!!?







お前の為に


こうしたんだよっ!!



それが変態なんだよっ!!?


それを変態と言うんだよっ!!



何ぃ!!この野郎っ!!


悪夢の分際でぇ!!


除霊開始じゃぁぁぁ!!




きゃぁぁぁ!!!


誰か助けてぇぇぇ!!!


ぇぇぇ・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・。










・・・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・って言う


いきさつでしてぇ、


ほんとに悪気は


なかったんですよぉ・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・うん、でも君


半裸で女の人襲ったら


いかんだろう?



いやもちろん現実なら


そんな事しないですけどぉ、


なんか途中から夢と現実が


ごっちゃになっちゃったって言うか・・・。



夢と現実のハザマに


完璧は必要ないって言うか・・・・・。


・・・・・・はい・・・・・・。



・・・・・・・・・・う~ん・・・・・。


ちょっと所々おかしな事


しゃべっちゃってるし、


相手の女性から


被害届も出てるから、


悪いけどちょっと


署まで来てくれる・・・?



そっそんなぁ!!


僕は何もしてないじゃないですかぁ!!



したよたっぷりとっ!!?


軽く4つは法をおかしてるよっ!!?


とにかくもう無駄なんだよっ!!


おとなしく付いてこいこの野郎っ!!



そっ、そんなぁ!!


僕は何もしてないのにぃ!!


何で僕がこんな目に・・・・!!!


はっ!!まっ、まさかっ!!


そっ、そうに違いないっ!!


これこそが悪夢なのかっ!!


よ~しそうと分かれば



脱いでやるよぉぉぉぉ!!



何してんだよっ!!?


また脱いでるよっ!!


完璧危険人物だよっ!!



えーいこうなったらぁ!!



海老蔵パ~ンチ!!




ぐっへぇぇぇぇぇ・・・・・。






こうして本官は、


変質者を一人退治しました。






完。ドクロ