大学院の授業が始まりました
先生と学生たちとで
わいのわいのと議論しながらの授業
コレコレ!これを望んでいたのよ~~
4年前から在籍している大学は通信課程なので
「教室で他の学生と一緒に先生の講義を受ける」
ことはほとんどありません
送られてきたテキストを自宅で勉強し
レポートも郵送で提出し
試験の時だけキャンパスに行く
それはそれでとても充実しているし楽しいです
しかし私は思ってしまったのです
「あのことやこのことをもっと先生に質問したい」
「他の学生の人達と議論を交わしたい」と・・
哲学の場合決まった答えはないわけです
そうなるとあるひとつの問いに対して
(そもそも問いを発することから始める)
自分で深く突き詰めるのも楽しいけど
他の人の考えも知りたくなる
それによってもっと多くを
深く豊かに知ることができるのは明白です
少なくとも私はその欲求が強まり
大学院にも進みたくなった、というのはあります
授業初日
おそらく私の修士論文の
指導教授になっていただけるであろう教授の授業は
先生の研究室(=大学内の教授の自室)で
通信課程で行ってる大学の研究室も
ここの大学の研究室もそっくりです
6畳くらい?
昭和時代の学生の下宿みたいな ←褒め言葉
細長く(正直いって)狭い部屋
窓際に重たそうな書斎机がデーンとあり
両サイドの壁は天井までびっしりと本の山
足の踏み場が・・
今回の授業はそんな先生の研究室で
先生と4名の学生で始まりました
学生の人数が少なく先生との距離が近いのも
大学院の授業の良いところー
その授業は近代倫理学の授業
近代倫理思想家の中でもカント
カントの中でも「実践理性批判」
「実践理性批判」の中でも72ページから始まりました
(・・72ページ?なんでそんな途中から?)
聞くとこの授業はもう2年半続いていて
1年で20ページも進まないこともあるそうな
ある一文だけで1ヶ月議論が続くこともあるし
別の思想家の話などにそれることもある
他の3人の学生は去年から引き続きで
私だけが初学者だったので
かえって遠慮なくどんどん質問しちゃって
先生だけでなく学生達からもいろいろ教わりました
ポンポン話が飛ぶのも楽しいし
人の話を聞いているとどんどん質問が出てくるし
どんどん自分なりの考えが浮かんでくる
気づきがいっぱい、あーたのし
それでいいんです、と先生
大学院は沢山の知識を増やすことよりも
自ら問いを見つける機会を与え
ものごとを深慮する哲学的思考法を鍛える場所だから
「ここは道場だから」ですと
いいネいいネ
他の学生たちに比べ自分は圧倒的に知識が足りず
みんなの議論についてゆけないという心配が
現実になったわけですが
いまは恐れや恥ずかしさやもどかしさより
好奇心が勝っています
迷惑かけないように
もっと勉強しなくちゃいけないけど
誰かにお尻をたたいてほしかったわけだから
この環境は望むところ
ここが道場なら
「鍛えたいです~(ルン)」
と言ったら
一番博識そうだった学生さんに
「投げ飛ばされますよ、フッ」
と鼻で笑われました(汗)
指導教授の先生は
先日のブログに書いた印象通り
やっぱりとてもお優しい方でした
投げ飛ばされるのだろうか・・楽しみ(ボソッ)
テキストがペールオリーブグリーンだった
私のソウルレイ(かもしれない色)でなんか嬉しい
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