晴の日の今日
久しぶりに実際に帰り
門を開けた瞬間
庭の真ん中の藤棚が
あまりにも大量の藤花が
折り重なり重みでずっしり垂れ下がる光景に
圧倒されてしまいました
眩暈がした
甘い香りが庭じゅうに広がり
近寄ると
ハチがぶんぶん飛んでいる
藤棚の向こう側から母が
「そのハチは刺さないから大丈夫よ~
それに午後になるとどっか行っちゃうのよ」
眩しそうに手で日差しを遮りながら
声をかけてくれる
…大島弓子の漫画のワンシーンのようだと思った(笑)
美しくて穏やかで儚げで
非現実的に思えたんです
幸福なような悲しいような
父が亡くなる少し前によく感じていた感情が
蘇りました
実家で暮らしてた時は毎年見てた光景なのに
今日は殊更
庭の植物たちの勢いがあるように感じました
生命
が語りかけてくるんですよね
…変化したのは私なのかな?
雲海みたい
午後になったらぱったりとハチがいなくなった
「すご~い、お母さんなんでも知ってるんだぁ」
って思いました(笑)