「100年にひとり」
の呼称が
全く大袈裟でないバレリーナ
シルヴィギエムの引退公演を観てきました
彼女の踊りの
あらゆる面がハイレベル過ぎて
ライバルすらいない唯一無二の存在
彼女以前と以降の女性ダンサーの踊りを
変えてしまった人です
体と精神の強靭さが隠せないから
ジゼルのようなはかなげな役は
上手だけど似合わない(個人的な感想)
モダンが断然好きです(個人的な意見、笑)
今回の引退公演も
全プログラムがモダンだったので
彼女自身もモダンが好きなのかもね
なによりシルヴィらしいと思ったのは
今日彼女が踊った3演目中
2つが新作だったこと
普通ダンサーの引退公演では
その人の十八番や
人気のあった演目を踊ることが多いです
なのに「新作」!これが最後なのに
そんなシルヴィの引退公演のタイトルは
「Life in Progress」 (進化し続ける人生)

私が彼女の踊りを見ていつも感じていた
「強さ」は
あんなにバレエの神様に愛され
彼女もその運命を引き受けただろうに
常に彼女は主体的で
バレエに依存していないところでした
※そんな風に見えていました
最近のインタビューで彼女はこう語っています
「過去を振り返りながら生きるのではなく
(老い等)ありのままの自分を受け入れ
その時々で最善の選択をして
人生を思い切り楽しみたい
引退の選択も正しいと信じています」
「今わたしが求めているのは
この先の人生に何が起こるか見当もつかない
まっさらなスタートなんです」
未来に不安より喜びや希望を持てるのは
自分の選択を信じているから
なぜ信じられるかというと・・
やりきったんだろうなー
わたし思うんですけど
やりきった人のとこには
神様がちゃんと次の道を用意してくれる
というか
次の道は誰にでも用意されてるんだけど
やりきった人はそれがわかる
心がクリアだから
悔いのない引退のようです、よかったです
ニジンスキーみたいに
天才が悲惨な最期を遂げなくていいのね
時代も「進化し続ける」
そういえば
シルヴィの引退に至るまでの心境は
ACIMや
(昨日まで学んでた)東方キリスト教の思想
に近いなぁって思って
でもそのことはまた明日にでも
書きたいです
明日はまた朝から仕事なので
今日は素敵な余韻に浸りながら
もう寝よう

会場にあったシルヴィからのご挨拶
フランス人なのに
引退ワールドツアーの最終公演が日本で
日本贔屓な方なんですよ