演出家・宅間孝行さんの舞台「くちづけ 」鑑賞


※18日まで池袋サンシャイン劇場にて開演中



知的障碍者が暮らすグループホームを舞台に

繰り広げられる

障害者やその家族・周囲の人々の物語


実話がもとになっているそうですが


笑って泣いて また笑ってまた泣いて


とても良かったです



ネタバレになるので

詳しくは書きませんが


もしも家族や身近に障害者がいたら

自分はどうする?どうしたい?


避けるか

助けるか

嫌うか

献身するか



柴田理恵演じるホームの従業員さんが


ホームで問題が起きるたびに

何度も吐いていた


「これが現実だよ!」


の台詞



私にとっても身近な話なのですが


多分みんな自分の身に置き換えて

いろいろ考えるだろうなぁ



IMG_8701.JPG


観終わった後ふと浮かんだのは


「隣人を愛せよ」


というキリストの言葉でした



この言葉は私が思うに


身近な人を大切にという意味だけでなく

おそらくもっと言いたいのは・・


「それが誰であっても」


ってことなんだろうな


隣に誰が越してくるかは

自分には操作できないじゃない?



愛せる人を自分で決めない



そしてもうひとつ

この言葉が伝えてくれる大切なことは


「実際に与えなさい」


ってことだろうと


隣人ということは

いつでもすぐに会えて

物をあげたりできる人ってことだから


実際の行為としても

愛しなさいってことかなぁって



思いを与えるだけなのと

実際にモノや時間を与えるのだと


後者の方がどうしても


「与えた分自分は失う」


と思いがちになりませんか

(当たり前だと言われそうだが)


それ、違うんですよ(笑)


与えたものそのものが戻ってくるとは限らないけど

必ず戻ってくる



何も失わない



この感覚


誰でも経験したことあるハズだよ~



IMG_8701.JPG


そういえば


障害者の子供たちはオレンジを好むって

以前データを読んだことがありまして


オーラソーマのオレンジのテーマに合っていると

その時思いました


障害のある子達はオレンジを必要としていて

だからオレンジに惹かれるのかなと



今回嬉しいことに終演後

宅間さんとお会いする機会がありました


出演者の衣装の色にどうも

テーマカラーがあるような気がして


※みんな固有の色の服を身につけてたから


宅間さん演じる主人公の障害者は

常にオレンジを着ていたのが気になったんです



宅間さん曰く


(主人公の衣装の色を)特に理由があって

オレンジに決めたわけではないと


オレンジは

太陽のような元気で生き生きしたイメージだから


この物語は決して暗い物語ではないと

観た人に受け取って欲しいのと


主人公の性格にも合うかなと思ったからですと


話してくれました



う~ん


やはり人は誰でも

色の知識がなくても


心で(身体で)自分の色を選べるんだなーと


オーラソーマやってるものとしては

こっそりと嬉しく思いました(笑)



宅間さん、お疲れであろうところ

快く答えてくれてありがとうございます