父は3年前に倒れ
一時の危険な状態から持ち直して
今に至りました
倒れたとき私は
「このままお父さんが逝ってしまったら
後悔する!」
と焦って
父に伝えたいことを手紙にして
渡しました
・・まあラブレターのようなものです
照れ屋同志な父と私は
いつも母が間にいないとダメで
3人でいても母越しに会話する始末
結局最後まで
父と二人きりになると
ぎこちない空気に包まれ
ボソリボソリと話してました
だからあの手紙を
お見舞いに行った帰り際に
サッと父に渡したとき
もう会うことはないと思ったから
渡せたってのもあったんですよ
あんな手紙読まれた後
父の様態が良くなったと聞き
次にお見舞いに行くとき
複雑な気持ちだったな~
恥かしくて
どんな顔で会えばいいんだって
もちろん父は最後まで
手紙のことは何にも言いませんでしたが
※そういうとこ
お互いマナーを心得ているわけです(笑)
お葬式が終わって
(これからお母さん
遺品の整理とかするんだよな~)
と、手紙のことを思い出し
(ぎゃーーっ
あんなん人に読まれたらヤバイ(汗)!)
で、誰もいないスキを見計らって
探偵か泥棒のように
父の部屋の引き出しをガタガタ開けて
手紙を探しました
(もうあまり動けなかったんだから
そんな分かりずらい場所にしまったりしてないハズ)
だからすぐ見つかるだろうと
踏んでいたのですが
・・見つけられませんでした
ホントはあの手紙
父以外の人に見せるつもりは
一生ないから
棺の中に一緒に入れようと思ってたのに
お葬式の前日に
探すの忘れちゃったんですよね
で、今になって焦るという失態
おのれぇ
なにがなんでも最初に見つけてやる
母はともかく
兄になんか見つかろうものなら
一生イジリ倒されるもん
あんなオモロイ手紙
※逆の立場なら私も絶対イジリ倒す
若い頃は
父に対する屈折した思いによって
精神的に病むほどに追い詰められたのに
そんな私を救ったのも父だったのです
何故なら父を通して私は
人を憎むことや
絶望の一歩手前まで追い詰められること
そして赦すことを教わったので
思い出すのも恥ずかしいあの手紙が
結局のところ私の真実なわけです
父が生きてるうちに
赦すとこまでいけて本当に良かった
・・お父さんはどう思ってるかなぁ
聞かなくても分かってるけどね
ふふん ←鼻息